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皆さんこんにちは、ServiceNowに携わって早5年の三宅です。
私の名前はどうでもいいのですが、このシリーズでは構成管理データベース、について語っていこうと思います。
早速ですが構成管理データベース、略してCMDBとはなんでしょうか。
私が書くまでもなく、実はServiceNow自体がCMDBについて説明をしてくれています。
https://www.servicenow.com/jp/products/it-operations-management/what-is-cmdb.html
これをご覧いただくと、IT 環境に関する情報を保存する一元的なデータベースであるということはおわかりいただけるのではないかと思います。
ここで疑問が湧く方もいると思います。
そうです、一元的であるかどうかは別にして、おおよそITサービスにまつわるシステムには、システム構成図や構成情報が必ずあるのです。
そしてシステム管理担当者が、紙なのか表計算ソフトの表なのか図面作成ソフトやプレゼンテーション作成ソフトの図なのか、あるいはデータベースなのか、いずれかの形で保持しているはずです。
「あるじゃん!」
確かにありますが、それは自身が管理しているシステムの構成がわかるだけならそれで十分かもしれません。
しかし、もしそのシステムの管理に他の部門が関係する場合はどうでしょうか。
現代のある程度の規模の組織において、ITリソースをまったく利用していない人員はほぼ存在しませんし、顧客との関係においてもITリソースが無関係な事もほとんどないでしょう。
特にデジタルトランスフォーメーションを標榜するのであれば、組織の戦略はそのままITリソースの利用戦略とほぼ同義になります。
社内のユーザーから「今xxxサービスが使えないんだけど?!」という問い合わせがあった場合あるいはデジタルサービスの形で社外に提供していて顧客から問い合わせがあった場合、その問い合わせを受けるのはだれでしょうか。
当該サービスのシステムの構成や今起こっている事象は即座にわかりますか?
インシデント一つをとっても情報がサイロ化されている事は早期解決の妨げになってしまいます。
さらにITサービス運用管理を進めて、変更管理や問題管理もきちんと実施をしようとした場合、何がどこでどのように使われていて、どんな状態にあるのか、影響はどこに及ぶのか、このような情報が全組織を横断して正確にかつ一元的に把握出来ていることはとても重要なことになります。
見えない物は管理できないのです。
システム管理側が持っている構成情報とCMDBの大きな違いはここにあります。
CMDBは単なるインベントリ情報ではありません。
その恩恵を受けるのもシステム管理側だけではありません。
CMDBは組織内のあらゆる業務の方から必要なときに必要な形で参照利用出来るデータベースでなくてはいけないのです。
そのためには、
- どんな役割の方が
- どのような業務のために
- どのような形で
利用するかを定義してモデル化し実装する必要があるのです。
したがって、正確で最新かつ網羅的であることもさることながら、関連するプロセスに必要な情報をサポートするに必要かつ十分なデータを保持しているデータベースということです。
実はこの部分がCMDBの導入が上手くいかない原因にもなります。次回はその辺りについてお話ししたいと思います。
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