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冗長化されたサーバーの構成管理の仕方について

K_ Morita
Kilo Guru

こんにちは。

現在、構成管理プロセスの導入に向けて検討をしています。
ユーザーから構成管理に期待する要件をヒアリングした際に、CMDBで冗長化されたサーバーの構成(どのサーバがクラスター構成になっていて、それがホットスタンバイなのかコールドスタンバイなのか)を把握できるようすることができるか?という質問がでました。

このような情報を、例えばCI同士の関連リストやリレーションなどで表現することができるのでしょうか?調べてみたところ、リレーションタイプにはCluster ofというものがありました。

何か情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、教えてください。

よろしくお願いします。

1 ACCEPTED SOLUTION

t_sadahisa
Giga Guru

こんにちは。
ServiceNow社の出しているDocs等の公式情報ではなく、私の経験からアイデアを出させていただきます。
CMDBの管理方法はCMDBを今後どのように活用したいかに強く依存します。なので、今回の回答はあくまで一例と捉えていただければ幸いです。

純粋にどの機器とどの機器が冗長構成なのかという構成の管理と、ホットなのかコールドなのか状態の管理に分けて記載します。

【構成の管理】

◆案1: 上位に別のCIを配置して、CMDBの依存関係で表現する
記載いただいた「cluster of」を利用するケースです。
例えば上位にApplication Service等を配置して、配下にCIを配置することで表現します。
(例)
Applicaiton Service: DBクラスター  -(cluster of)-> DBノード#1

                                                  -> DBノード#2...

依存関係ビューで確認できるようになりますが、
その利点より依存関係のセットアップが面倒だといわれるケースが多いかなと思います。

おそらくこの方法がOOTBで想定されている設定とも思いますね。

◆案2:クラスタ内のCI間に依存関係を設定する
依存関係は新しい関係性を作ることができるので、例えば「冗長」とか設定することが表現することも可能です。
直感的にわかりやすいかなと思いますが、依存関係を設定する数は増えてしまい面倒です。

(例)
DBノード#1 -> (redundant) -> DBノード#2

◆案3:冗長性管理のための項目を追加する
冗長系を管理するための項目を追加します。Referenceとかだといいのかなと思います。
後は同じReferenceを持つ項目をRelatedList等に追加すると、冗長系にある機器一覧を確認しやすくなります。

 

【状態の管理(ホットスタンバイ/コールドスタンバイ等)】

◆案1:関係性で管理する

先ほどの追加案と同じですが、例えば「冗長構成(正系):(ホットスタンバイ)」のように冗長機器の状態を管理する方法です。

◆案2:既存項目で管理する
OOTBのoperational statusではDR standbyというchoiceがあるので、そちらを利用する形です。
hotかcoldかわからないということであれば、choiceを追加するのもよいかと思います。

【所感】

依存関係ビューを使うなら関係性で管理して、フォームを多用するならReferenceやRelatedListを活用するのがいいかなと思います。リリースまでのスピード重視なら、開発作業が不要な前者を多用すると思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

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2 REPLIES 2

t_sadahisa
Giga Guru

こんにちは。
ServiceNow社の出しているDocs等の公式情報ではなく、私の経験からアイデアを出させていただきます。
CMDBの管理方法はCMDBを今後どのように活用したいかに強く依存します。なので、今回の回答はあくまで一例と捉えていただければ幸いです。

純粋にどの機器とどの機器が冗長構成なのかという構成の管理と、ホットなのかコールドなのか状態の管理に分けて記載します。

【構成の管理】

◆案1: 上位に別のCIを配置して、CMDBの依存関係で表現する
記載いただいた「cluster of」を利用するケースです。
例えば上位にApplication Service等を配置して、配下にCIを配置することで表現します。
(例)
Applicaiton Service: DBクラスター  -(cluster of)-> DBノード#1

                                                  -> DBノード#2...

依存関係ビューで確認できるようになりますが、
その利点より依存関係のセットアップが面倒だといわれるケースが多いかなと思います。

おそらくこの方法がOOTBで想定されている設定とも思いますね。

◆案2:クラスタ内のCI間に依存関係を設定する
依存関係は新しい関係性を作ることができるので、例えば「冗長」とか設定することが表現することも可能です。
直感的にわかりやすいかなと思いますが、依存関係を設定する数は増えてしまい面倒です。

(例)
DBノード#1 -> (redundant) -> DBノード#2

◆案3:冗長性管理のための項目を追加する
冗長系を管理するための項目を追加します。Referenceとかだといいのかなと思います。
後は同じReferenceを持つ項目をRelatedList等に追加すると、冗長系にある機器一覧を確認しやすくなります。

 

【状態の管理(ホットスタンバイ/コールドスタンバイ等)】

◆案1:関係性で管理する

先ほどの追加案と同じですが、例えば「冗長構成(正系):(ホットスタンバイ)」のように冗長機器の状態を管理する方法です。

◆案2:既存項目で管理する
OOTBのoperational statusではDR standbyというchoiceがあるので、そちらを利用する形です。
hotかcoldかわからないということであれば、choiceを追加するのもよいかと思います。

【所感】

依存関係ビューを使うなら関係性で管理して、フォームを多用するならReferenceやRelatedListを活用するのがいいかなと思います。リリースまでのスピード重視なら、開発作業が不要な前者を多用すると思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

sadahisaさん

回答ありがとうございます。わかりやすく親切な内容で大変参考になりました。いただいた回答をもとに検討が進められそうです。

私も少し調べてみたのですが、DocsのSchemaモデルを見ると、クラスター構成の場合はクラスターとクラスターノードのCIをMembers::Member ofでリレーションを設定する例が紹介されていました。
https://docs.servicenow.com/bundle/quebec-servicenow-platform/page/product/configuration-management/concept/class-vmware.html

ですが、Cluster of とどう違うのかなどわからないことも多いです。

ServiceNowを使った構成管理の実例はまだ少ないので、CMDBをどう活用したいのかという要件に合わせて一つ一つ自分で考えていく必要があるのかなと思いました。

どうもありがとうございました。