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構成管理データベース(CMDB)の構築が、ITILv1から提唱されました。多くの会社がその実装に取り組んできましたが、日本での成功事例はまだ少数となっております。構築した段階での失敗はともかく、一度多くの時間と労力をかけて構築し終えたものが、時間が経つにつれデータが陳腐化したり、データセンターの状況を正しく反映できていない、つまり正確さが欠けることで、結局ユーザから利用されなくなってしまいます。ということで、一般的に良いCMDBは以下の質問に答えられるかどうかにかかっています。
- 自社のIT環境において何が使用されているか、またどのように使用されているかご存じですか?
- その情報は最新かつ正確ですか?
NOWsupportベストプラクティスシリーズの今回のブログは、ServiceNowの構成管理データベース(CMDB)アプリケーションの基本をお伝えし、またその詳細を把握するためのリソースを提供いたします。YouTubeのNOWsupportのチャンネルにはCMDBの概要動画も掲載していますので、どうぞご覧ください。動画には、CMDBのより詳細な情報や具体的なシナリオが用意されているため、インスタンスにおけるCMDBの有効性をより深く理解することができます。
CMDBとは?
CMDBとは基本的にデータの貯蔵庫で、構成アイテム(CI)を説明する情報や資産関連の情報を格納するために使用されます。またCMDBにはCI間のリレーションシップも含まれます。
CIとは?
CIとは、サービスを提供するために使用される、個別に識別されたコンポーネントです。これにより変更を制御することができます。CIは物理的エンティティ(サーバーなど)や論理的エンティティ(アプリケーションなど)であることも、オペレーション上の構成(サーバー群など)であることもあります。
CMDBを維持管理するメリットとは?
(基礎的構成管理機能と共に)CMDBを維持管理するメリットには、以下があります。
- サービス管理(日本語)
- 資産管理
- オペレーションマネジメント(日本語)
- 情報セキュリティ(日本語)
- クラウドオペレーション(日本語)
- コンプライアンス(日本語)
CMDBを構築するには?
ServiceNowの構成管理データベース(CMDB)アプリケーションを使って、ServiceNow CMDBへデータを取り込むができます。その方法には以下の3通りがあります。
CMDBの管理にServiceNowがどのように役立つのか?
ディスカバリ
ディスカバリアプリケーションでは、水平ディスカバリと呼ばれるプロセスを用いて、ネットワークにあるアプリケーションやデバイス、およびそれらのデバイスの重要な属性を見つけ出します。個々のCIの詳細情報、通信情報を元にCI間の依存性関係(Dependency Mapping)も発見します。そうして発見した情報を使用してCMDBをアップデートします。一方、特定のビジネスサービスを構成するCI間のリレーションシップ、いわゆるサービスマッピングの構築を行いません。
サービスマッピング
サービスマッピングアプリケーションはディスカバリを補完するもので、トップダウンマッピングを使用して、電子メールサービスなどのビジネスサービスを構成するCIを見つけ、マップします。これにより、サービスを提供するために使用されているすべてのCIを可視化することができます。
CMDB健全性、CMDB調整、CMDBライフサイクル管理
ServiceNowの構成管理データベース(CMDB)アプリケーションには、CMDB健全性、CMDB識別および調整、CMDB CIライフサイクル管理という機能もあるため、健全性上の問題の管理および検出、データ整合性上のデータのリコンサイル、データライフサイクルの管理を行うことができます。
CMDB健全性ダッシュボードは、CMDBの健全性を評価・管理する際に役立ちます。ここでは以下のカテゴリに基づいてCMDBのデータ品質のスコアを集計し、スコアカードにします。
- 完全性:つまり実装中の属性における必要な属性の割合
- コンプライアンス:所定のコンプライアンス監査に準拠しているCIデータの割合
- 正確性:CIが現状を表しているかどうかを示す
これらのカテゴリのそれぞれで、スコア化の重み付けルールを調整することができます。またスコアの集計方法も変更できます。
詳細情報を
構成管理データベース(CMDB)(製品ドキュメント、日本語)
ServiceNow構成管理データベース(データシート、日本語)
基本の構成管理機能の要素(インフォグラフィック)
ディスカバリ(製品ドキュメント)
サービスマッピング(製品ドキュメント)
CMDB健全性(製品ドキュメント、日本語)
CMDB識別および調整(製品ドキュメント、日本語)
CMDB CIライフサイクル管理(製品ドキュメント、日本語)
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