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はじめまして。ServiceNow Impact Platform Architect の児島です。
アーキテクトとして日々感じるのは、ServiceNow の設計は都市計画そのものだということです。
都市は行き当たりばったりの建築では機能しません。
道路、公共施設、ライフラインの整備があり、初めて人が快適に暮らせます。
同じように、ServiceNow も無秩序にアプリを追加するだけでは「使いにくいプラットフォーム」になってしまいます。
ここでは「都市計画」を例えに、プラットフォーム設計の重要性を全8回シリーズで解説します。
🏗 建物(アプリケーション)
都市には住宅、学校、病院、商業施設といった多様な建物があります。
しかし、都市計画なく無秩序に建てられた建物は「住みにくい街」を作ります。
➡ ServiceNow で言えば、業務部門からの要件のまま個別にアプリを追加すると「誰も全体像を把握できないシステム」になりがちです。
🛣 道路・交通網(データフロー)
都市では道路や鉄道が建物同士をつなぎ、物流や人の移動を支えます。
渋滞が多く接続が悪い都市は、いくら高層ビルを建てても不便です。
➡ ServiceNow においては、データフロー、IntegrationHub や API を用いた連携の設計がこれにあたります。
➡ 情報が孤立しないように「道路設計」を意識する必要があります。
💡 インフラ(CMDB・基盤機能)
都市における電気・水道・ガス・通信といったライフライン。
これが整備されていなければ住民は安心して暮らせません。
➡ ServiceNow では、CMDB やユーザーロール、ACL といった「基盤設計」が都市インフラに相当します。
➡ これが脆弱だと、いくら上にアプリを積み上げても崩壊します。
🚦 ルールと秩序(ガバナンス)
交通ルールや都市条例などがなければ、事故や混乱が多発するのは明白です。
➡ ServiceNow における「開発ガイドライン」「承認フロー」「セキュリティポリシー」などが、都市の運営ルールにあたります。
まとめ
都市が持続的に発展するには「都市計画」が欠かせません。
同じように、ServiceNow の成長には プラットフォーム全体を見渡した設計思想 が必要です。
👉 次回はさらに一歩踏み込み、ServiceNow の導入で起こりがちな成功と失敗事例の違いを、成功する都市と失敗する都市を例に紹介します。
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