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ServiceNow Impact Platform Architect の児島です。
プラットフォーム設計の重要性に関して、Part 2 です。
Part 1 は 👉 こちら です。
前回はServiceNowを「都市計画」に例えて整理しました。
今回はさらに具体的に、失敗する都市と成功する都市を対比させながら、ServiceNow 導入・拡張のあり方を考えてみます。
❌ 失敗する都市(混乱する ServiceNow)
🏚 無秩序な建築ラッシュ
各部署が自由にビルを建て、住宅街に工場、細い路地に高層マンションが並ぶ。
➡ 部門ごとに独自アプリを追加し、重複や不整合が増えていく。
🗺 地図が存在しない街
住人ですら道路や施設の位置を把握できず、迷子が続出。
➡ CMDB が整備されず、障害対応や影響範囲の特定に時間がかかる。
🚦 信号機のない交差点
好き勝手に車が走り、事故が多発。
➡ ワークフローや承認プロセスが未整備で、変更や承認がカオス。
🛣 孤立した街区
新しい街があっても道路がなく、物資も人も届かない。
➡ 外部システム連携を考えないため、データがサイロ化。
✅ 成功する都市(持続可能な ServiceNow)
🏢 秩序ある区画整理
住宅、商業、公共施設がバランスよく配置され、都市全体が調和。
➡ アプリケーションが整理され、再利用性・拡張性が高い。
🗺 信頼できる都市マップ
電力網や上下水道の地図が整備され、トラブル発生時も迅速に復旧可能。
➡ CMDB が正しく維持され、影響範囲を即座に特定できる。
🚦 安全でスムーズな交通
信号や標識が整い、事故なく効率的に人が移動できる。
➡ ワークフロー・ACL などが適切に設計され、安全に業務が回る。
🛣 シームレスな都市間連携
鉄道や高速道路で都市同士が結ばれ、物流や人の流れがスムーズ。
➡ 外部システムとの統合が設計され、データ活用が全社レベルで進む。
まとめ
失敗する都市と成功する都市の差は、**「最初に計画を立てたかどうか」**に尽きます。
ServiceNow も同じで、導入初期の設計とガバナンス次第で、その後 10 年の価値が決まります。
アーキテクトの役割は、都市計画者と同じく「未来を見据えた秩序ある街づくり」。
👉 次回は 「OOTB(Out-of-the-Box)」を都市の公共インフラになぞらえて、どう使うべきかを考えてみます。
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