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(本記事は、こちらのBlog記事の翻訳です)
Asset Management製品は、従来Software Asset Management (SAM)、Hardware Asset Management (HAM)、Cloud Insightsの3つで構成されていました。Now Platform®のTokyoリリースにて、新規にEnterprise Asset Management (EAM) がAsset Management製品に追加されました。
この記事では、TokyoリリースによってAsset Management製品にもたらされたアップデートについて、以下の3つの観点より解説します。
- EAMのAsset Management製品ファミリーにおける位置づけ
- Tokyo リリースによってもたらされた「Better Together」ソリューション
- SAM、HAM、 Cloud Insightsの主要機能
新たに追加されたEnterprise Asset Management
ServiceNow Enterprise Asset Management は、企業・組織の事業遂行に使用される有形資産のライフサイクル全体を統括することで、運用目標の達成、寿命の最大化、リスクの最小化を図るためのものです。ServiceNowがEAMという製品を設計する際、EAMはITに限らずフロントラインからバックオフィスまでの業務運営に用いられるあらゆる資産を対象とできるようにしました。
エンタープライズ資産のライフサイクル管理を自動化
資産のライフサイクルは計画と取得に始まり、必要な部署への配置、運用のサポートとメンテナンス、最終的な破棄までにおよびます。資産のライフサイクル管理を効果的に遂行することを考える際、以下の3つの問いに対する解を持つことが大切です。
- 自らの組織全体にわたって所有する資産がどういったものかを掌握できているか?多くの組織は、資産に対する透明性を高めることを重視しています。
- どのようにして、資産管理プロセスを円滑化・簡素化できるか?ServiceNowは、紙の書類やスプレッドシートに頼るようなものを含め、手作業に依存しがちなプロセスを自動化することで、こうした悩みに対応したいと考えています。
- 資産の寿命の最大化とリスクの最小化をいかに両立するか?エンタープライズ資産管理において重要なことのひとつに、棚に眠っている資産を再配置することと、使用頻度が高い物品の欠品を可能な限り避けることが挙げられます。
EAMは、Now Platform上にエンタープライズ資産に関する信頼できる唯一の情報源 (Single source of truth) を構築することを基軸として、エンタープライズ資産のライフサイクル管理プロセス全体を自動化します。
ServiceNowのEAMソリューションは、すべての有形資産を可視化するコントロールタワーの役割を果たします。設備投資を難しくする要因として、買収合併や拠点の開設・閉鎖などに関するものから、日々の業務運営に関するものまで様々な点が挙げられます。また、資産のライフサイクル管理全般において、購入費用、減価償却、リース期間などの最新の情報をもとに財務状況を把握することも重要視されるようになっています。
また、エンタープライズ資産管理における一般的なリスク要因として、ドキュメントが残されていない資産の存在、管理プロセスの欠落、不十分な定期監査などが挙げられます。EAMでは、資産に何か変更や処理がなされた際に、監査証跡となるように情報が記録されます。これに加えて、各種規制への遵守を示すためのドキュメントを生成することもできます。さらに、資産ごとにリスクレベルを評価し、優先順位付けすることができます。これにより、限られたリソースを影響度の最も高い箇所に優先して配置するための判断を効果的に下せます。
倉庫管理の円滑化
多くの場合、倉庫にはさまざまな消耗資産が大量に並んでいます。適切な在庫情報を把握できなければ、在庫切れや過剰発注による浪費につながります。ServiceNow のEAMは、在庫ルールの適用やバルクオーダーによって最適な在庫レベルを維持することを通じて、倉庫管理の効率化を支援します。
エンドユーザーからの資産取得要求の円滑化
EAMの上では、エンドユーザーがカタログを通じて資産を容易にリクエストできます。同時に、資産管理者はモバイルスキャナーで資産の移動や受入れを簡単に行えます。これらは、いずれも既存資産の有効活用を通じた財務改善に貢献するものです。また、多くの組織は資産の紛失を折り込んで事業費を計上しています。ServiceNowは、資産の入替えや更新サイクル、返品を強力に管理することで、資産の紛失防止を支援します。この機能は、EAM Professionalライセンスでご利用いただけます。
上記の機能は、HAMでもおなじみの機能です。EAM・HAMの両製品は、ServiceNowが提供する優れたワークフロー定義・実行機能とNow Platformのパワーを利用して、それぞれ異なる類の資産を管理しているのです。
あらゆる資産を適切に管理
資産データは、単に多くの企業・組織が必要とするだけのものではなく、ServiceNow製品の根幹に関わるものでもあります。Tokyoリリースでは、ソフトウェア・ハードウェア・クラウド資産管理と他のServiceNow製品との連携、すなわち「Better Together」の強化を特に重視しました。これには、Application Portfolio Management (APM) とのBetter Togetherの強化も含まれます。
エグゼクティブ層向けの包括的な資産管理ダッシュボード (SAM + HAM + Cloud Insights)
従来、企業・組織内のすべての IT 資産の全体像を把握するには、資産の種類ごとに特化した個々の資産管理ツールにアクセスして断片的な資産状況を把握し、それらをつなぎ合わせるような手段を講じざるを得ませんでした。Tokyoリリースでは、こうした作業を最小限にすべく、エグゼクティブ層向けのテクノロジー資産ダッシュボードをリリースしました。このダッシュボードには、すべてのソフトウェア、ハードウェア、クラウドリソースの資産データとメトリクスが高度に集約されて可視化されます。これにより、エグゼクティブやハイレベルな意思決定者が個々の KPI を管理し、コスト削減、リスク軽減、そして重要な資産に対するライフサイクルの追跡・特定が可能となります。この機能はServiceNowの複数の製品の組合せによって利用できます。
クラウドのライセンスとコストをシミュレート (SAM + Cloud Insights)
クラウドへのリソース移行を計画する組織や部署が増える中、移行先のクラウドサービスを効果的に特定するにはどうすべきでしょうか?Tokyoリリースで新たに利用可能となったライセンス・クラウドコストシミュレーターは、移行先として異なるクラウドプロバイダーを選んだ際のコストを明示します。このとき、お客様がオンプレミスライセンスを所有する場合は BYOL (Bring-Your-Own-License) などもシミュレーションに組み入れることができます。
クラウドコストシミュレーターの優れた機能の 1 つに、仮想マシン (VM) の検出が挙げられます。ローカル環境で実行される仮想マシンとクラウドで実行される VM を比較し、クラウドプロバイダーごとにコスト分析を実行できます。ただし、全機能を使用するには、Enterprise バージョンの Software Asset ManagementとCloud Insights が必要になります。
ソフトウェアとハードウェアの契約・更新を一元管理 (SAM + HAM)
ソフトウェアやハードウェア資産の契約更新は、必ずしも明示的な手続きではありません。多くの契約事務手続きは複雑な手作業に依存したものになりがちですが、更新・リースを適切に管理しないとペナルティやサービス停止に陥るリスクがあります。契約・更新をつつがなく進められるようになるためには、更新情報、契約条件、レートカード、確認と承認、発注、完了・キャンセルなどの確認・手続きを適切に管理できるかどうかが鍵となります。新たに、上記の手続きに関わるワークフローを自動化する機能が追加され、Next Experience の資産ワークスペースの一部として利用できるようになりました。包括的な契約の管理には、Software Asset Management と Hardware Asset Management の両方が必要です。
テクノロジー導入を迅速化 (SAM + APM + Service Catalog)
Service Catalogの運用においては、テクノロジーの新規導入に関する意思決定がエンタープライズアーキテクトによって下された意思決定に適合していることが望ましいです。しかしながら、それを担保することは容易ではありません。そして、このことが要因となってテクノロジーの本番投入が遅れることが少なくありません。Tokyoリリースの機能性を通じて、企業・組織は活用すべきテクノロジーを決定し、それをユーザーに提供し、ポートフォリオ管理に統合するまでにかかる時間を削減できるようになりました。これら 3 つのワークフローは Software Asset Managementの一部として提供されるものですが、APMのTechnology Reference Model (TRM) を活用することで実現されます。TRMは、使用が承認されたアセットをサービスに展開するプロセスを自動化するものです。加えて、テクノロジーに限らず様々な資産の管理と同様、ライフサイクルを考慮に入れることが重要です。この機能も、アセットごとに異なるライフサイクルを割り当てることができます。なお、この機能をフル活用するにはSAM、APM、ServiceNow ITSM Service Catalog が必要です。
要望の高い多くの機能を追加
ここまで、Tokyoリリースにおいて追加されたAsset Management全般の主要な新機能を紹介しました。最後に、IT Asset Management (ITAM) 製品の強化点を取り上げます。
Software Asset Management
資産管理者はコスト削減・リスク軽減の重要な担い手ですが、自らの存在価値を周囲に理解してもらうのは往々にして難しいものです。彼らの仕事に関連する一般的な KPI やメトリクスも存在しますが、資産管理チームのすべての働きが反映されるわけではありません。そうしたことを鑑み、Tokyoリリースでは新たに資産管理の成功トラッキング機能が追加されました。この機能によって、企業・組織は成功とはどういう状態かを定義し、それをチームや経営陣に報告できるようになります。資産管理者は、成果を評価する方法が確立されることでチームやメンバーの成果を評価・ハイライトすることが用意になり、結果としてチームの士気を高めることにもつながります。
Hardware Asset Management
資産管理と調達部門の管理者が行う仕事のひとつに、調達要求の管理があります。管理者は在庫をチェックし、どこから資産を調達するかを決める必要があります。状況に応じて適切な数の資産を調達するために、自拠点の在庫や他の倉庫をあたるか、発注書を発行して発注します。Tokyoリリースで追加された調達要求の管理機能によって、Service Catalog から送られた要求のプロセスを円滑化できるようになります。資産管理者の判断のもと、数クリックの操作で資産の引当てや新規調達ができるようになります。
Cloud Insights
これまで、AWSやAzureに対して提供してきたパワフルなクラウドリソース管理機能が、新たにGoogle Cloud Platformでも利用可能になりました。クラウドリソース管理機能が得意とする可視化、最適化、プロアクティブな予算管理をGoogle Cloudに対しても適用できます。Google Cloud の請求データと使用データも統合され、可視化や管理、レポート作成を容易に行えます。また、Cloud Insightsはマルチクラウドリソース管理の一元化に注力してきました。これまでAWSとAzure向けに提供してきたショーバック・チャージバックに関連した機能を、Google Cloud Platformに対しても利用できます。ショーバック機能による支出内容の確認と合わせ、チャージバックによる適切な支出管理が行えます。Cloud InsightsはSoftware Asset Management Enterpriseライセンスを導入することで活用できます。
まとめ・その他の機能
ServiceNowのAsset Management製品・ソリューションが機能を大きく向上させ続けることができたのは、多くのお客さまに Now Platform を活用いただいていることの証左です。本記事で紹介したAsset Management製品の主要アップデートをふり返ると、Tokyo リリースでは実に多くの改善がなされたことに気づいていただけると思います。そして、EAMのリリースを通じて、IT 資産に限らずあらゆるビジネス資産を網羅できるようになったことも特筆すべき点です。
本記事では、 4 つの製品の 9 つの機能を取り上げましたが、その半数は「Better Together」機能です。あらゆる資産の可視性を高めるダッシュボード、クラウドへのリソース移行シミュレーション、テクノロジー導入の迅速化・成果向上に役立つ機能などです。いずれも重要な機能であり、Asset Management製品の優れた特長が反映されています。
SAM、HAM、Cloud Insightsの各製品に追加された機能として、成果のトラッキング、調達・発注プロセスの効率化、マルチクラウドリソース管理について紹介しました。他にも、下表に挙げるような機能性が追加・増強されていますが、詳しくは製品ドキュメントをご確認ください。
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製品 |
機能 |
概要 |
|
SAM |
Salesforce 統合プレイブック |
Salesforce プラットフォームと組織統合のための手引き |
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SAM |
Microsoft SQL Server インフラストラクチャレポート |
SQL Server を実行する基盤インフラストラクチャに |
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SAM |
Microsoft SQL Server ライセンスの最適化 |
物理/仮想サーバーインフラストラクチャの Microsoft SQL Server ライセンスを最適化してライセンスコストを管理 |
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SAM |
IBM ユーザーライセンス |
認定ユーザーのサポート強化とユーザーバリューユニット (UVU) ライセンスメトリクス |
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SAM |
Workday ライセンス管理 |
SaaS ライセンス管理の一部として、API 統合により Workday SaaS ライセンスをサポート |
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SAM |
ミドルウェア用 Oracle 検証済みベンダー |
ServiceNowがOracleの認証済みのサードパーティツールベンダーに。現行機能の強化として、ミドルウェア検証機能を追加 |
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HAM |
Hardware Asset Managementのガイド付きセットアップ |
システム管理者による機能のオプトイン、正規化と自動化された資産管理ワークフロー有効化を対象としたガイド付きセットアップ |
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HAM |
ハードウェアコンテンツ検索情報ポータル |
ハードウェアコンテンツサービスチームが提供するハードウェアコンテンツを検索する、モデル管理者および資産管理者向けインターフェイス |
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HAM |
Zebra スキャナー統合 |
Zebra MotionWorks Enterpriseプラットフォームを活用した、センサとリーダの導入、設定、管理。これにより、タグ付けされたハードウェア資産のデータを収集。次いで、そのデータから意味のある情報を抽出し、Hardware Asset Managementに接続 |
Tokyo リリースのWebイベント「Now Platform Tokyo Release Broadcast」中のセッション「What's new in the Asset Management family」にもぜひご参加いただき、詳細をご確認ください。
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