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プラットフォーム設計の重要性に関して、Part 7 です。
Part 6 は 👉 こちらです。
改善を実行し続けるには、秩序(ガバナンス)と安全な工事計画(リリース管理)が不可欠です。
🧭 ガバナンス設計(条例・建築基準)
都市に無秩序な建築が乱立すれば、事故や渋滞が絶えません。
同じく、ServiceNow も ルールなき拡張 は長期的な不具合やコスト増につながります。
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役割と責任(RACI)
市役所の部署分担のように、Platform Owner / Architect / Product Owner / Dev / QA / Sec / Release Manager の役割を明確化。 -
標準とルール(設計コード)
命名規則、スコープ、データ設計、ACL、UI/UX ガイドラインを都市の「建築基準」として明文化。
👉 「設定優先・カスタム最小」の原則をルールに組み込むことが重要。 -
審査の場(都市計画審議会)
Architecture Review / CAB / セキュリティレビューを「建築許可」として定例化。
小規模工事は簡易審査、大規模工事は本審査と分けることで、スピードと秩序を両立できます。
🧪 環境と品質(試験場の整備)
都市開発でも「試験施工」や「モデル地区」で検証してから本格導入するのが鉄則です。
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環境階層:Dev → Test → UAT → Prod の昇格フローを守る。
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自動化:リポジトリ管理、レビュー、ATF、自動デプロイを可能な範囲で導入。
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データ保護:サブプロのデータ脱識別、最小権限での作業を徹底。
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パイロット:一部部門や限定ユーザーで先行運用し、効果と課題を確認してから全社展開。
📅 リリース管理(工事計画と交通規制)
都市に新しい道路や橋をつくるとき、工事計画と交通規制がなければ混乱を招きます。
ServiceNow のリリースも同じで、計画と可視化が欠かせません。
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リリース列車:月次や四半期での「定期便」を設定。
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凍結期間:繁忙期・決算期は「工事中止令」を出して安全確保。
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段階的有効化:フィーチャーフラグや部門別展開で、いきなり全域を止めない。
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コミュニケーション:リリースノート、影響範囲、ロールバック手順を事前に周知。
✅ チェックリスト(出発前点検)
都市の開通式前の安全検査のように、ServiceNow でもチェックリストが有効です。
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目的・効果指標は定義済みか?
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OOTB で代替できない根拠は明確か?
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セキュリティ・権限は最小か?
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ATF / UAT は合格しているか?
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リリース計画・ロールバック手順は承認済みか?
まとめ
ガバナンスは速度を落とすためではなく、安全に速く進むためのレール。
リリースは突発イベントではなく、都市を正確に回すためのダイヤ(時刻表)。
👉 次回は、マスタープラン(ロードマップとスケール戦略)を都市計画の総仕上げとして整理します。
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