
- RSS フィードを購読する
- 新着としてマーク
- 既読としてマーク
- ブックマーク
- 購読
- 印刷用ページ
- 不適切なコンテンツを報告
プラットフォーム設計の重要性 Part 8 です。
Part 7 は 👉 こちらです。
これまで「都市計画」になぞらえて、
設計 → 成功/失敗事例 → OOTB → カスタマイズ → 継続改善 → 実践 → ガバナンス → マスタープラン
と順を追って整理してきました。
- 【プラットフォーム設計:基礎】Part 1: ServiceNowを都市計画に例える 🌆
- 【プラットフォーム設計:基礎】Part 2: 成功する都市・失敗する都市から学ぶServiceNow 🏙
- 【プラットフォーム設計:基礎】Part 3: OOTBと都市計画 〜再開発とインフラの共通点〜
- 【プラットフォーム設計:基礎】Part 4: カスタマイズのバランス ⚖️
- 【プラットフォーム設計:基礎】Part 5: 継続的な最適化 🔄
- 【プラットフォーム設計:基礎】Part 6: 改善サイクルと実践例 🔁
- 【プラットフォーム設計:基礎】Part 7: 運用ガバナンスとリリース管理 🏗️📅
- 【プラットフォーム設計:基礎】Part 8: マスタープラン(ロードマップとスケール戦略) 🗺️🚦
シリーズの締めくくりとして、都市の総合計画(マスタープラン)をヒントに、1〜3年のロードマップ設計とスケール戦略をまとめます。
🏙️ 都市のマスタープラン(全体構想)
都市が「人口の増加」「産業の変化」「交通の進化」に合わせて拡張されるように、ServiceNow も成長に応じたマスタープランが必要です。
-
ビジョンの明確化
5年後、10年後にどんな姿の都市(プラットフォーム)を目指すのかを言語化する。
👉 「業務横断のデジタル基盤」なのか、「特定領域の効率化」なのかを明確に。 -
フェーズ分割
一気に都市全域を作るのではなく、区画ごとに整備。
👉 ServiceNow でも「ITSM → ITOM → SPM → GRC」と段階的に拡張する。 -
優先度の設定
都市では「道路や上下水道」など生活必需インフラを優先。
👉 ServiceNow も、まずは OOTB の ITSM 基盤を整備し、派生領域に広げるのが効果的。
🌐 スケール戦略(都市の拡張モデル)
都市が人口増や需要変化に応じて「郊外開発」「地下鉄延伸」「新空港建設」を計画するように、ServiceNow も利用者や用途の拡大に合わせたスケール戦略が求められます。
-
組織スケール
部門単位から全社単位へ。ローカルルールを統合して共通プラットフォームに。 -
機能スケール
単一アプリから複数アプリへ。インシデント管理から始め、ITOM、HRSD、CSMなどに広げる。 -
地域スケール
国内展開からグローバル展開へ。多言語・多通貨・リージョン規制への対応を視野に。
📊 指標とフィードバック(都市統計の活用)
都市の成功は「GDP」「交通量」「市民満足度」といった指標で測られます。
同じく ServiceNow も計測可能な メトリクス を通じて成長度合いを確認する必要があります。
-
プロセス効率(リードタイム・一次解決率)
-
利用率(アクティブユーザー、セルフサービス利用率)
-
品質(CSAT、エラー件数)
-
コスト削減額、ROI
👉 指標を定期的にレビューし、マスタープランをアップデートすることで、常に現実に即した成長戦略を描けます。
🧭 アーキテクトの役割
都市計画者が「未来の街の姿」を描くように、アーキテクトはプラットフォームの未来を描きます。
-
どの領域から拡張するか
-
どこで OOTB を活用し、どこを独自化するか
-
ガバナンスやセキュリティをどう維持するか
これをリーダーシップを持って提示することで、単なる「システム導入」ではなく「組織の未来像」を実現できます。
まとめ
都市は「行き当たりばったりの街づくり」では持続できません。
同じように、ServiceNow も「場当たり的なアプリ追加」では価値を最大化できません。
マスタープラン(ロードマップとスケール戦略)を描き、改善とガバナンスを回し続けること。
これこそが持続可能な ServiceNow 活用のカギです。
👉 本シリーズでは都市計画を例に ServiceNow プラットフォーム設計を紹介してきました。
あなたの組織の ServiceNow は、今どんな都市に見えますか?
そして、3年後のあなたの組織の ServiceNow は、どんな都市になっているのでしょうか
ここにコメントを追加するには、ご登録いただく必要があります。 ご登録済みの場合は、ログインしてください。 ご登録がまだの場合は、ご登録後にログインしてください。