Naoki H
ServiceNow Employee

(本記事は、こちらのBlog記事の翻訳です)

ServiceNow Tokyo Release Hero.jpeg

2022年9月にGeneral Availability (GA) を迎えたNow Platform Tokyo リリースでは、Environmental, Social, and Governance (ESG) Management に新機能が追加されました。

 

近年、企業・組織は投資家、顧客、規制当局からの情報開示要件の増加に直面しています。こうした企業・組織の ESG 担当部門やサステナビリティ担当部門は、このような ESG関連の報告業務の多さに辟易しており、手作業に頼りがちな業務を自動化・体系化する方法を模索しています。彼らのニーズに応えるべく、ServiceNow は2021 年 11 月に ESG Management 製品をリリースしました。ESG Management は、ServiceNowが有する魅力的な従業員エクスペリエンスを気候変動の影響・リスク・戦略管理業務の世界にもたらしました。これにより、サステナビリティや ESG に関する計画立案、データ収集と整合、監査、報告業務を強力にサポートします。


ESG Management とそのパワフルな新機能を活用することで、増加する ESG 関連業務を効率的に処理することができます。ESG Management は、二酸化炭素排出量から従業員の多様性の統計やコーポレートガバナンスポリシーの表明まで、あらゆるタイプの ESG データを単一のシステムで処理します。ServiceNow のプラットフォームが持つ高い柔軟性を活かして、調達システムや HR システムなどの複数の他の記録システム (System of Record) と接続し、そうしたシステムが持つESG 関連データを ESG Management ツールに自動的に取り込むことも可能です。


カーボンアカウンティング (炭素会計)

1 つ目の重要な新機能はカーボンアカウンティングです。カーボンアカウンティングは、世界中の多くの企業・組織が進めるESG プログラムにとって必要不可欠な要素といえるでしょう。「カーボンフットプリント」という言葉をお聞きになったことのある方も多いと思います。これはある企業・組織において、そのサプライチェーンも含めた事業運営全体を通じて大気中に排出された温室効果ガスの総量を意味します。昨今、投資家や顧客から企業・組織に寄せられるESG 関連の問い合わせやESG関連の報告規制は、二酸化炭素排出量に集中しています。二酸化炭素排出量の計算は往々にして複雑ですが、基本的にはエネルギー消費量に特定の「排出係数」を掛け合わせることで算出できます。排出係数は、消費するエネルギーの種類 (天然ガス、石油、商用電源、再生可能エネルギーなど) によって異なります。

 

二酸化炭素排出量計算ソフトウェアがない場合、企業・組織のサステナビリティ担当部門は膨大な数のツールを手作業で操作したり、スプレッドシートを使用したりすることになります。これは、ヒューマンエラーや作業の非効率に陥るだけでなく、担当者の不満・ストレスにもつながりかねません。ServiceNowの ESG Management は、こうした計算を自動化できたり、都度の監査に対応するための計算の再現性を高められたりる製品です。計算の再現性に関しては、光熱費の請求書のようなエビデンスを計算に使用する測定基準に簡単に関連付けられるようにすることで実現されています。ESG 規制、および投資家向けの ESG レーティングやESGランキングにおいて、カーボンフットプリントの開示の際に外部保証が要求されることが増えているため、監査への対応力はますます重要になっています。

 

ユーザーエクスペリエンスの刷新

カーボンアカウンティングには、企業・組織全体から膨大な量の ESG データポイントを収集し、管理しなければならないという大きな課題が存在します。ESG レポートの果たす役割が大きくなるなか、ESG データの収集と認証に関わるデータ提供者と承認者の数も増えています。Tokyoリリースで追加されたスプレッドシートスタイルのデータ収集ユーザーインターフェイスによって、これらの貢献者全員の仕事がより簡単になり、より意欲的に取り組めるものになります。


ESG Management のようなソフトウェアがない場合、ESG データ収集は誰もが使えるメールとスプレッドシートで行われるのが通常です。この場合、ESG レポートの作成を担当する ESG プログラムマネージャーは、データ提供者をフォローし、情報提供を依頼・催促することに多大な時間を費やします。さらに、ESG レポートが世の中でより注目され、読み手が内容を細かく確認するようになってきたため、データのエビデンスを添付したり役職者の承認を得たりすることで、内外の監査要件に適合していることを保証しなければならなくなっています。しかしながら、現場ではデータがエビデンスなしで提供されたり、従業員の退職に伴ってメールの内容が失われたりすることが少なくありません。結果として、ESG プログラムマネージャーは散逸した計算結果や各種書類を探さなくてはならなくなったり、データとエビデンスの間に乖離がある場合に内容を妥協せざるを得なくなったりします。


ESG Management のような ESG データ収集・管理に特化したツールの導入はESG関連業務を大いに手助けしてくれるものですが、それでも残る課題はあります。多くのこうしたツールにおいて、データ収集は各データ所有者にタスクを割り当てることで実施されます。データの所有者と承認者は、データを提供したり承認したりするのに複数のタスクを渡り歩く必要があります。これは大量のコピー & ペーストとコンテキストの切り替えを伴うものであり、単に手間がかかるだけでなく、潜在的なエラーの温床となります。さらに、データの提供者と承認者にとってツールの使い勝手が悪ければ、彼らがそうしたツールを通じたデータの提出・承認を拒む可能性もあります。その結果、ESG プログラムマネージャーはデータ提供者からの複数のスプレッドシートとメールに追われる、かつての悲惨な状況から抜け出せなくなってしまうかもしれません。


こうしたデータ所有者・承認者目線の課題を解決できるように、ServiceNowの新しいデータ収集ユーザーインターフェイスには直感的で親しみやすいデータ入力方法が採用されています。監査証跡をしっかりと残しておくためのエビデンスの添付も同様です。これにより、役職者がデータを承認する際のレビューが簡単になります。テーブル形式はコンテキストの切り替えが最小限で済むため、作業効率が高まるとともにエラーを回避しやすくなります。テーブルのビューは各ユーザーの役割に基づいてカスタマイズされ、自分が担当する測定基準を即座に確認できるようになっています。関心のある空白セルを探すために長いスプレッドシートをスクロールしたり、複数のタブを渡り歩いたりする必要はありません。


ESG プログラムマネージャーにとってのメリットは、データ提供者・承認者がServiceNowの ESG Management を受け入れ、意欲的に活用してくれる可能性が高まる点です。これにより、ESG 関連の報告業務全体を円滑に進められるようになります。


まとめ

ESG Management は、ESG 関連の透明性や報告業務に関して高まるニーズに遅れを取らないために不可欠です。Tokyoリリースの新機能を活用すれば、定量的な測定基準や定性的なステートメントを含む総合的な ESG 情報を効率的に収集、計算、整理、報告できます。

 

ESG Management は、ESG Command Center のような包括的な ESG ソリューションの一部を成すものです。ESG Command Center には、ESG Management、Integrated Risk Management (IRM)Strategic Portfolio Management (SPM) が含まれています。ServiceNowのESG ソリューションには、電子廃棄物管理のためのIT Asset Management (ITAM) やサプライチェーンのサステナビリティを管理するための Vendor Risk Management (VRM) など、ServiceNow® 製品ポートフォリオのソリューション一式が含まれています。

 

10 月 12 日午後 1 時 (日本標準時) に開催される Tokyo リリースのWebイベント「Now Platform Tokyo Release Broadcast」中のセッション「What's new in Environmental, Social and Governance (ESG) Management」にもぜひご参加いただき、詳細をご確認ください。

 

© 2022 ServiceNow, Inc. All rights reserved. ServiceNow, ServiceNow のロゴ、Now、その他の ServiceNow マークは米国および/またはその他の国における ServiceNow, Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名と製品名は、関連する各会社の商標である可能性があります。
servicenow.com/jp