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Yokohama リリース:ローカリゼーション機能の強化ポイント
ServiceNow Yokohama リリースでは、グローバルなユーザー体験をさらに向上させるために、ローカリゼーション関連の機能が大幅に強化されました。本記事では、注目すべき新機能や改善点をわかりやすくご紹介します。
1.Playbook 日本語対応
従来は英語のみ対応だった Playbook UI が、日本語でも利用可能になりました。これにより、日本語環境のユーザーも視覚的にワークフローを直感的に操作できるようになり、ナビゲーション性と作業効率が大幅に向上します。
プラブックの翻訳可能なテキスト:
-
プレイブックラベル
-
ステージラベル
-
アクティビティラベル
-
アクティビティの説明
-
HTML および文字列アクティビティ UI レイアウトのプロパティ
※自動入力されるメール本文やレコード作成用の文言などは翻訳されません。
詳細情報以下のURLご確認ください。
プラブックのテキストに翻訳を追加する手順
- ワークフロースタジオに移動し、プレイブックを開き、プレイブックをアクティブ化します。
- [すべて] メニューを開きます。
- ナビゲーションフィルターバーに「sys_pd_process_definition.list」と入力し、Enterキーを押します。
- 翻訳を追加するプレイブックを開きます。
- [翻訳されたメッセージ ] タブを開き、すべてのプレイブックテキストがここにリストされます。
- 翻訳するテキストのレコードを開きます。
- [言語] ドロップダウンから、翻訳先の言語を選択します。
- [メッセージ] フィールドに、翻訳されたテキストを入力します。
- フォームヘッダーを右クリックし、コンテキストメニューを開き、[挿入] を選択します。
そうすると翻訳されたテキストが新しいレコードとして保存されます。
- 手順 6 〜 9 を繰り返して、さらに翻訳を追加します。
プレブックを実行すると、以下のように日本語でプレブックのテキストが表示されます。
2.Localization Workspace
新しく追加された Localization Workspace により、翻訳プロジェクトの管理がさらに効率的になりました。インスタンス内のさまざまなコンテンツを自動でスキャンし、ユーザーは選択したコンテンツの単語数や文字数を基に見積もりを作成できます。また、選択したコンテンツから文字列を抽出し、翻訳依頼タスクの生成からステータス管理、レビュー、翻訳ベンダーとの連携までを、1つのインターフェースで一元的に行うことが可能です。
主な機能:
-
言語と翻訳プロバイダの事前設定
-
翻訳対象のコンテンツとテキストの選択
-
見積もり作成と外部ベンダーへの依頼送信
-
翻訳リクエストの進捗追跡と管理
ServiceNowストアからリクエストして、Localization Workspaceをインストールしてください。Localization WorkspaceはProまたはPro+サブスクリプションでご利用いただけます。
Localization Workspace は、ローカリゼーションに関連する他の Now Platform アプリケーションの機能を基盤としています。言語プラグイン(Internationalization (i18n) and language plugins)、ローカリゼーションフレームワーク(Localization Framework)、動的翻訳(Dynamic Translation)まだインストールされていない場合は、Localization Workspace によって有効化されます。Localization Workspace を構成する前に、これらのアプリケーションの構成を完了する必要があります。
各アプリケーションの構成方法については、以下のURLをご確認ください。
1.ローカリゼーションワークスペース開くには、ナビゲーションメニューから「ローカリゼーションワークスペース」入力して、ホーム画面を開きます。
2.見積作成するため、先に以下の画面から翻訳プロバイダー設定を行います。
3.「翻訳を要求」クリックして、翻訳対応のコンテンツを選択してます。
詳細情報以下のURLご確認ください。
3.動的翻訳(Dynamic Translation)における用語除外ルール
動的翻訳を適用する際に、特定の用語を「翻訳対象から除外」できるルール設定機能が追加されました。
これにより、ブランド名、製品名、略語などの意図しない翻訳を防ぎ、翻訳の一貫性と精度を向上させることができます。
機械翻訳時に、特定のテキスト(製品名や技術用語など)をそのまま保持するためのルールセットを定義できるようになりました。
ルールの種類は以下の2つです:
-
完全一致(特定の用語をそのまま一致)
-
パターン一致(正規表現を使用)
詳細情報以下のURLご確認ください。
プロパティ設定を変更するには、[すべて] > [動的翻訳] > [プロパティ]の設定から「除外フレームワーク を有効化にする」変更してアクティブ化または非アクティブ化できます
4.セッション言語によるソート
リストビューなどの表示において、ユーザーのセッション言語に基づいて文字列がソートされるようになりました。これにより、たとえば日本語セッションの場合は五十音順、英語セッションの場合はアルファベット順での自然な並びが実現され、ユーザーにとって直感的なデータ操作が可能になります。
リスト内の列をソートするときに、ユーザーのセッション言語に応じて文字列値を並べ替えできるようになりました。
サポートされていない言語の照合情報の追加可能です。詳細情報以下のURLご確認ください。
5.その他の新機能と変更点
5.1 ユーザーの優先言語選択UIが変更されました。
5.2 AI コントロールタワーがローカライズされました。
日本語のI18N/L10Nの問題を修正
PRB1837413: SOW画面での動的翻訳機能の修正対応
CSMワークスペースで動的翻訳アイコンが表示されますが、サービスオペレーションワークスペース (SOW) では動的翻訳が表示されない問題が修正されました。
修正バージョン:Yokohama Patch 1
その他のローカリゼーション関連の問題を修正
番号 |
問題番号 |
機能 |
対応バージョン |
説明 |
1 |
PRB1773095 |
Database Persistence |
Yokohama Early Access |
サービスカタログの「変数セット」レコード内のリンクは機能しません。 |
2 |
PRB1765194 |
Database Persistence - Data Access |
Yokohama Early Access |
言語が日本語に設定されていると、データベース ビューの「リスト」クエリで構文エラーが発生します。 |
3 |
PRB1766013 |
Language and Translations |
Yokohama Early Access |
日本語の場合、U16画面の警告ダイアログが{HTML:display Value} は sys_ui_message からの値なしで表示されます。 |
4 |
PRB1801767 |
List Filters |
Yokohama Early Access |
英語以外の言語の翻訳テキストフィールドでリストをフィルタリングできません。 |
5 |
PRB1779614 |
Platform Analytics Component API |
Yokohama Early Access |
インスタンスに英語以外の言語が設定されている場合、PARダッシュボード検索で期待どおりの結果が得られません。 |
6 |
PRB1760775 |
Platform Analytics Dashboard API |
Yokohama Patch 1 |
ワークスペースダッシュボードのレポートに問題があります |
7 |
PRB1794718 |
Service Portal |
Yokohama Early Access |
言語が英語以外の場合、ナレッジカテゴリは「{{::category.label}}」と表示されます。 |
8 |
PRB1824166 |
AI Search |
Yokohama Patch 3 |
翻訳された参照フィールドは、完全なテーブルインデックスではなく、単一のレコード更新で異なる言語でインデックスされます。 |
9 |
PRB1843005 |
AI Search |
Yokohama Patch 1 |
AI検索を使用すると、「(キーワード)の検索結果(件数)」というテキストが翻訳されません |
10 |
PRB1847469 |
Dynamic Translation |
Yokohama Patch 2 |
スペイン語のユーザーがスキルを実行し、英語で応答を受け取った |
11 |
PRB1859540 |
Dynamic Translation |
Yokohama Patch 2 |
LLM 会話の DT をバイパスする仮想エージェント (VA) からの着信テキストの機能が不足しています |
12 |
PRB1883401 |
Dynamic Translation |
Yokohama Patch 3 |
ポータルインターフェースから呼び出された場合、P3言語の合成QnA機能が失敗する |
13 |
PRB1848023 |
Dynamic Translation for Virtual Agent |
Yokohama Patch 3 |
DT に送信されるメッセージは常にシステム言語プロパティ (glide.sys.language) を使用するため、LLM メッセージが翻訳されない可能性があります。 |
14 |
PRB1853153 |
Dynamic Translation for Virtual Agent |
Yokohama Patch 2 |
ダイナミック翻訳がオンの場合、仮想エージェントの応答は英語になります |
15 |
PRB1814341 |
Employee Center Pro |
Yokohama Patch 2 |
エクスペリエンスフィードバックドロワーウィジェットの「フィードバックを送信」テキストが中国語/日本語/韓国語で逆さまになっている |
16 |
PRB1835314 |
Language and Translations |
Yokohama Patch 1 |
カタログアイテムが英語以外の言語で作成され、その後 Oracle DB インスタンスで英語に更新されると、sc_cat_item テーブルで検索が機能しません。 |
16 |
PRB1826156 |
Predictive Intelligence Similarity Solution |
Yokohama Patch 1 |
i18n言語プラグインによる未翻訳の注釈 |
17 |
PRB1881057 |
Virtual Agent |
Yokohama Patch 3 |
Java Proxy はシステム言語ではなく LLM 言語をソースとして使用する必要があります |
18 |
PRB1853056 |
Virtual Agent |
Yokohama Patch 1 |
API呼び出しはフランス語で応答を返すはずですが、応答は英語です |
19 |
PRB1878226 |
Virtual Agent |
Yokohama Patch 3 |
AI Agent Studio を英語以外の言語のインスタンスで実行すると、会話がエラー トピックに移動するまでスタックされたメッセージが表示されます。 |
20 |
PRB1880277 |
Virtual Agent |
Yokohama Patch 3 |
フルページエクスペリエンスのダイナミック翻訳(DT)では、すべての要素が翻訳されるわけではありません。 |
21 |
PRB1883376 |
Virtual Agent |
Yokohama Patch 3 |
ユーザーがインシデントIDを提供した後にレコードを要約しても応答が返ってこない |
22 |
PRB1884615 |
Virtual Agent |
Yokohama Patch 3 |
英語以外の会話言語のNAVAおよびNow Assist Panel(NAP)の引用が正しく表示されない |
23 |
PRB1881936 |
Virtual Agent Web Client |
Yokohama Patch 3 |
ダイナミックウィンドウ(DW)/フルページ(FP)内の要素は、ユーザーが選択した言語に翻訳されません。 |
詳細情報は以下のURLからご確認ください。
https://www.servicenow.com/docs/bundle/yokohama-prbrn/page/release-notes/dfrn2-yokohama-onebundle/PR...
日本語資料の公開
グローバリゼーションガイド
製品ごとのグローバリゼーション機能ガイドはYokohamaリリースの PDFがまだ発行されていませんが、発行されたら、CSC ポータルの「ガイドを見る」リンクをクリックして最新のPDFダウンロードできます。
https://www.servicenow.com/jp/now-platform/localization.html
現在、Washington DC リリースの PDF のダウンロードが可能です。
ファミリーリリース別ドキュメント
YokohamaリリースのPDFは下記URLよりダウンロードできます。
https://www.servicenow.com/docs/ja-JP/bundle/archive/page/archive/yokohama-pdfs.html
日本語のOOTB差分リスト
品質向上を目的とした改善点から翻訳サイクル中に発生するテクニカルな要因により意図せず実装された変更点まで、すべて差分として記載されております。アップグレードをご検討される際の事前情報としてお役立てください。詳細情報は下記のURLからご確認ください。
おわりに
Yokohama リリースでは、グローバル展開を支援するための多言語対応が、機能・運用・品質の面で大きく進化しました。ぜひこれらの機能を活用し、より高品質なローカリゼーションとユーザー体験の向上にお役立てください。
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