アラートの根本原因を検出して、平均修理時間 (MTTR) を短縮します。

考えられる根本原因分析 (RCA) では、アラートの考えられる根本原因のリストを提供します。この機能では IT Service Management にある既存のデータを使用して、問題の根本原因を特定できるようにします。

RCA では、アラート、構成アイテム (CI) トポロジ、CI の変更要求の 3 つの要素を確認します。アラートまたはアラートグループから CI を抽出して、CMDB の CI 関係を分析します。その後、構成可能な一連のフィルターを使用して、CI に関連する変更要求を考えられる根本原因として特定します。

変更要求は、期間、CI、属するアプリケーションサービス、またはインストールされているソフトウェアに関連付けられます。たとえば、CI をアップグレードするかセキュリティパッチをインストールする必要があります。1 つの CI の変更要求は、他の CI に影響を及ぼす可能性があります。

RCA では、アラートと変の要求を CI にマッピングします。考えられる根本原因をソートする際に使用する論理スコアである根本原因スコアの計算に進みます。このスコアの計算は、CI の変更要求と Topology Origin CI と呼ばれる重要な CI のアラートに基づきます。根本原因スコアでは、RCA が考えられる根本原因のリストを生成する方法を決定します。

図 : 1. 考えられる根本原因の分析リスト

考えられる根本原因のリスト

デフォルトでは、リストではスコアが最高の 5 つの考えられる根本原因を表示します。ここでは、各アラートに関連する CI が RCA により考えられる根本原因として識別された理由と併せて一覧表示されます。

考えられる根本原因の採点は、以下の基準によって、記載の順序で決定されます (数値が小さい方が優先度が高くなります)。

  1. トポロジに由来する CI の変更。
  2. トポロジに由来する関連 CI の変更。
  3. CI の変更。
  4. 関連 CI の変更、アプリケーションサービスの変更、またはソフトウェアの変更。
  5. トポロジに由来する CI 上のアラート。