Discovery は、Amazon AWS アプリケーション ELB サービスディスカバリーパターンを使用して、現環境内のすべてのロードバランサーをマップに表示します。

Elastic Load Balancing (ELB) は、着信アプリケーショントラフィックを複数のターゲットに自動的に分配します。

Amazon AWS アプリケーション ELB サービスディスカバリーパターンは、トップダウンディスカバリーをサポートしています。このパターンは、次の特性を持つすべてのロードバランサーを検出します。
  • 超高パフォーマンスで、大規模 TLS オフロードを実現し、証明書を一元的に展開している
  • アプリケーションの UDP および静的 IP アドレスをサポートしている

トップダウンディスカバリーの場合、エントリーポイントは HTTP(S) エンドポイントです。Amazon EC2 インスタンスとの送信関係があります。

Now Platform は、ディスカバリーおよびクラウドガバナンス向けに Amazon Commercial Cloud Services (C2S) をサポートしています。C2S は、AWS をインテリジェンスコミュニティに取り込む政府プログラムです。

このパターンは、Kingston 以降のリリースを使用する ServiceNow プラットフォームで使用できます。

ServiceNow ストア Web サイトにアクセスして利用可能なすべてのアプリを表示し、ストアにリクエストを送信する方法について確認してください。リリースされたすべてのアプリのリリースノート情報については、「ServiceNow ストア バージョン履歴のリリースノート」を参照してください。

必須条件

  • 水平ディスカバリーを実行するには、クラウド API (CAPI) を使用します。この API が必要になるのは、このディスカバリーパターンではトップダウンディスカバリーしかサポートしていないためです。クラウド検出 では、水平ディスカバリーを通常どおり実行できます。
  • ロードバランサーデータがConfiguration Management Database (CMDB) に保存されたら、ロードバランサーごとにアプリケーションサービスを作成します。
  • 以下の REST API の読み取り専用権限を設定します。
    • https://elasticloadbalancing.<REGION>.amazonaws.com/?Action=DescribeLoadBalancers&LoadBalancerArns.member.1=<LB_ARN>&Version=2015-12-01
    • https://elasticloadbalancing.<REGION>.amazonaws.com/?Action=DescribeLoadBalancers&Version=2015-12-01
    • https://elasticloadbalancing.<REGION>.amazonaws.com/?Action=DescribeListeners&LoadBalancerArn=<LB_ARN>&Version=2015-12-01
    • https://elasticloadbalancing.<REGION>.amazonaws.com/?Action=DescribeRules&ListenerArn=<LISTENER_ARN>&Version=2015-12-01
    • https://elasticloadbalancing.<REGION>.amazonaws.com/?Action=DescribeTargetHealth&TargetGroupArn=<TARGET_GROUP_ARN>&Version=2015-12-01
    • https://ec2.<REGION>.amazonaws.com/?Action=DescribeInstances&Version=2016-11-15&Filter.1.Name=instance-state-name&Filter.1.Value=running&Filter.2.Name=instance-id&Filter.2.Value=<INSTANCE_ID>
  • クラウド検出の場合は、ServiceNow ストア からディスカバリーとサービスマッピングパターンをダウンロードします。
  • MID Server をインストールするときに、ServiceNow ドキュメントサイトで公開されている「MID サーバーシステムの要件」をホストマシンが満たしているか、超過しているかを確認します。

水平ディスカバリー中に Discovery によって収集されるデータ

検出されるデータには、次のテーブルとフィールドが含まれています。

テーブルとフィールド 説明
ロードバランサーサービス [cmdb_ci_lb_service]
完全修飾ドメイン名 [fqdn] ロードバランサーの完全修飾ドメイン名 (FQDN)。DNS 名。
名前 [name] ロードバランサーの名前 (<LB 名>:<LB ポート> の形式)。
シリアル番号 [serial_number] ロードバランサーのシリアル番号 (##Object_ID=<LB_ARN> の形式)。
ポート [port] ロードバランサーのポート。
オブジェクト ID [object_id] ロードバランサーの一意の識別子。
IP アドレス [ip_address] FQDN の IP アドレス。