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(本記事は、こちらのBlog記事の翻訳です)
コストの削減を優先すべきか?それともリスクの低減か?どちらにも YES。
Utah リリースにて、ServiceNow の Asset Management 製品群にさまざまなアップデートがもたらされました。Asset Management 製品群には、Software Asset Management (SAM)、Hardware Asset Management (HAM)、Cloud Insights、Enterprise Asset Management (EAM) が含まれています。本記事では、テクノロジー資産・エンタープライズ資産の管理にまつわるコストの削減、リスクの特定と軽減、資産ライフサイクル全体にわたるワークフローの自動化などを一層強力にサポートする新機能をご紹介します。
Software Asset Management の新機能
Software Asset Management 成功価値ビルダー
価値ビルダーを使用して、Software Asset Management の機能を最大限に発揮するとともに、Software Asset Management の活用ジャーニーにおける次のステップを特定
SAM 成功価値ビルダーは、インテグレーション、プレイブックをはじめとした SAM の機能のうち、個々のユーザーにおいて活用が十分に進んでいないものが何かを明らかにします。このことを通じて、ユーザーが ServiceNow SAM から享受できる価値を引き上げます。具体的には、SAM アプリ、プラグイン、パブリッシャーパック、管理が行き届いていないソフトウェアの使用状況など、最新のリリースにおけるSAM の機能の中で十分に活用されていないものが何かを可視化します。また、価値ビルダーのタスクを作成、割り当て、追跡し、継続的なソフトウェア管理プログラムの構築、およびその個々のアクティビティをサポートします。
SAM 成功価値ビルダーは、Software Asset Management Workspace から呼び出せます。SAM 成功価値ビルダーを活用して、SAM の持つ機能を余すことなく活用してください。
コンテナ化されたソフトウェアのライセンス
コンテナに展開されたソフトウェアに対するライセンスのコンプライアンスを遵守
ITOM Discovery を活用し、コンテナインフラストラクチャと、Docker や Kubernetes、オンプレミス、またはクラウドにインストールされたライセンス可能ソフトウェアを検出します。検出されたコンテナにインストールされたソフトウェアを管理し、コンテナに展開された Microsoft SQL Server や Microsoft Windows Server 製品の現在のリリースをサポートします。
IBM IASP をサポートするパートナーソリューション
Anglepoint IASP アプリケーションを通じて IBM ライセンスを最適化
ServiceNow SAM は、ServiceNow ITOM Discovery と IBM パブリッシャーパックとの連携のもと、IBM 製品のコストや使用状況を特定、管理、最適化して、適応的で透明性の高いIBM ソフトウェアライセンス運用を可能とします。IBM パブリッシャーパックを使用すると、IBM ソフトウェア資産全体を対象にアクセスとライセンスの使用状況を監視します。これにより、IBM 環境の一元管理が進み、コストの削減とコンプライアンス違反リスクの低減が可能となります。ライセンス違反が生じた場合、自社の IBM 製品管理方針に沿って自動化されたワークフローを実行でき、非アクティブライセンスの返還要求または再割り当てを迅速に行えます。
ServiceNow Store で入手可能な IBM License Compliance for Software Asset Management ソリューションは、ServiceNow ITOM Discovery および SAM の IBM パブリッシャーパックを、IBM Authorized SAM Provider (IASP) プラットフォームに接続します。これにより、複雑な IBM License Management Tool (ILMT) や BigFix Inventory との統合を行うことなく、IBM ライセンスの検出、分類、報告が可能となります。つまり、IASP プログラムを踏まえた状態で、ServiceNow プラットフォーム上で有効ライセンスポジション (ELP) について直接報告ができるようになります。
IASP アプリケーションは、IASP とのパートナーシップのもとで構築されており、IASP プラットフォーム、パートナーサービス、Now Platform に接続します。なお、このソリューションを使用するには、アクティブな IASP サービスが必要です。新規ユーザーは、パートナーアプリのダウンロード時に、IASP サービスへの登録を求められます。
Anglepoint IASP アプリケーション、SAM の IBM パブリッシャーパックは、Anglepoint Elevate® プラットフォームとの統合によって IBM ライセンスについて報告できます。IBM License Metric Tool (ILMT) または BigFix Inventory との統合は必要ありません。
ソフトウェア契約更新カレンダー
今後のソフトウェアの契約更新に備えて事前に計画
更新時期が近づき、期限切れ間近のすべてのソフトウェアの契約とエンタイトルメントをカレンダービューで確認できます。自動化されたワークフローによってプロアクティブな更新を進めることができ、SaaS およびオンプレミスソフトウェアの更新プロセス全体が円滑になります。
ソフトウェア契約更新カレンダー
その他の新機能
高度なライセンス消費ルール |
特定のユーザーまたはデバイスにエンタイトルメントを割り当てる際に、高度なライセンス消費ルールを適用できます。これにより、エンタイトルメントに関する権利の共有や制限が可能となります。 |
エンタイトルメントインポートにおける複数通貨のサポート |
エンタイトルメントを SAM にインポートする前に、各エンタイトルメントで使用する通貨を指定できます。 |
SAM のクイックスタートテスト |
アプリケーションやインテグレーションのアップグレードや展開の後、クイックスタートテストを実行し、SAM が想定どおりに動作するかを検証できます。SAM をカスタマイズした際に、クイックスタートテストをコピーして構成することもできます。 |
カスタムライセンス測定基準 (機能強化) |
ソフトウェアリソースの使用状況の追跡やライセンス付与に際し、強化されたカスタムライセンス測定基準が使用できます。例えば、リソースの価値に関する新しいライセンス測定基準が利用可能になり、標準的な演算をサポートしています。 |
SAM 健全性チェック (機能強化) |
Oracle DB Server および Microsoft 365 (M365) 構成の健全性に関するプロアクティブなレポートが得られるようにより、価値実現までの時間を短縮できます。 |
SaaS ライセンス管理 (機能強化) |
M365 サブスクリプションにおいて、最後のアクティビティの日時を基に、M365 Admin Center 上で使用されていないライセンスを判断できます。
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グローバルエンティティのライセンスコンプライアンス |
消費ルールを使用し、コストセンターや部門などの異なるエンティティをまたいでエンタイトルメントを共有できます。また、調整のグループ化により、オーナーシップ別のライセンスポジションについて報告できます。そして、割り当てを使用して、適用済みの消費ルールをオーバーライドすることもできます。 |
パブリッシャーパック (機能強化) |
Oracle Oracle WebLogic Named User Plus (NUP) Standard および Enterprise Edition のライセンスコンプライアンスを管理します。また、オンプレミス、AWS および Azure クラウドでの WebLogic Server の展開について報告します。
Oracle Unlimited License の対象となるソフトウェアを追跡します。無制限のライセンス契約を正しく特定し、関連するソフトウェアの使用を調整します。
Microsoft Microsoft ソフトウェアライセンス条項の対象となるライセンスのみにソフトウェアアシュアランスのメリットを確実に適用することで、条項のコンプライアンスを効果的に管理します。
SAP SAP クライアントの指定ユーザータイプにロールをマッピングする SAP ユーザーライセンス測定 (USSM) ルールを通じて、ライセンスを最適化します。また、複数の個々の SAP 測定エンジンコンポーネントに基づく計算エンジンのライセンス使用状況を表示することもできます。 |
Cloud Insights の新機能
データベースサイズの適正化
クラウドデータベースの使用状況と支出を最適化
データベースサイズの適正化機能には、クラウドデータベースのサイズを自動で適正化したり、コストの最適化のための推奨事項を提示したりする機能が含まれています。これにより、クラウドデータベースの使用状況の改善とコストの削減が可能になります。AWS、Azure、Google Cloud Platform で稼働している特定のデータベースに対して、承認ワークフローを使用し、過剰にプロビジョニングされているデータベースのサイズ設定や、使用されていないデータベースのシャットダウンを自動化できます。
Hardware Asset Management の新機能
Hardware Asset Procurement Workspace
1 つのワークスペースで資産調達業務を管理
Hardware Asset Workspace 上のダッシュボードから、ハードウェア調達関連のアクティビティや注文を追跡・管理できます。推奨されるアクティビティ、アラートのほか、未完了の要求、注文、保留となっている移転など、次のアクションを決めるのに役立つインサイトが得られます。これにより、ハードウェア資産管理業務の成果を一層増大できます。これにより、重要なタスクが何かを常に把握し、素早いサービス提供が可能となります。その結果、必要なときに必要な資産を従業員に提供することで、彼らの仕事を強力にサポートできるようになります。
Hardware Asset Procurement Workspace を使用し、1 つのワークスペースでさまざまな資産調達アクティビティを管理
資産寄付フロー
慈善団体に対してテクノロジー資産を寄付するワークフローを自動化
包括的で自動化されたワークフローを通じて、起票から確認に至る資産寄付プロセス全体を強力に管理できるようになりました。従業員および資産管理担当者は、Service Catalog から資産寄付の要求を起票できます。要求が承認されると、その資産は寄付に向けて準備がなされ、資産管理担当者はデータ消去や梱包の手配といったタスクを寄付オーダーに追加できます。その後、発送のため集荷のスケジュールを設定できます。寄付された資産が慈善団体によって受領されると、寄付オーダーがクローズされる前に慈善団体からの確認書が寄付オーダーに添付されます。これにより、寄付の受領について適切なドキュメントを残せます。
パレットによる倉庫内管理
パレットに格納されている資産を在庫ストックルーム内で管理
資産をパレットに関連付けることで、パレット単位の一括更新に対応できます。また、倉庫管理の最善策を適用して、正確な在庫管理も期待できます。例えば、パレットがストックルーム内のどの通路の側にあるか、およびどのスペースにあるかを明確にして、ストックルーム内の資産の正確な位置を把握できます。また、未使用の状態の資産に対するアカウンタビリティを高めることにも寄与し、サプライチェーンやロジスティクスのニーズにより強く対応能力を強化します。
マネージドサービスプロバイダーのための HAM ライセンスの除外
HAM ライセンスの除外機能を使用して、マネージドサービスプロバイダー (MSP) は ServiceNow HAM を通じた管理の有効・無効を個々の資産レコード単位で切り替えて、資産管理サービスに対するコントロールを強化できます。
例えば、特定の地域、部門、コストセンターに関連する資産に対して HAM の機能を無効にすることで、HAM での管理の対象とする資産を限定することができます。さらに、除外された資産が資産フローに追加され、削除対応が必要となるような事案が生じるたびに自動で通知がなされるので、健全な運用を確保できます。
Telecommunications Network Inventory
Hardware Asset Management の TNI エンタイトルメントで通信業界特有の資産を管理
TNI エンタイトルメントにより、通信業界のユーザーは Telecom Network Inventory (TNI) 資産クラスとモデルクラスを使用して、HAMの高度なワークフローを活用できます。
Enterprise Asset Management の新機能
エンタープライズ資産メンテナンス
エンタープライズ資産のメンテナンス計画を作成して管理
資産のメンテナンスは、資産の健全性の確保、寿命の最大化、予期せぬダウンタイムの回避といった点で重要です。
エンタープライズ資産メンテナンスは、拠点を問わずあらゆる機器の定期メンテナンスを計画することを通じて、エンタープライズ資産の寿命の最大化を図ることができます。期間、使用状況、条件によってトリガーされるユーザー定義のルールに基づき、モデルまたは資産に関連付けられた予防的な計画メンテナンスのスケジュールを定義できます。また、監査や検査などニーズに合わせたドキュメントで、資産メンテナンスが適切に実施されていることを証明できます。
エンタープライズ資産作業管理
作業指示を作成するとともに、企業資産の傾向を分析
計画された、またはアドホックなエンタープライズ資産作業指示を作成して割り当てることができます。作業者は、作業に必要な部品を要求したり、準備ができたら資産の受け取りタスクを技術者に割り当てたりすることができます。作業時には、資産と部品を配置、交換、削除するためのスマート資産アクションを使用することで、コンポーネントや階層的な情報に紐づいた資産など、エンタープライズ資産情報を正確に保てます。加えて、作業指示の履歴と傾向を分析し、将来の割り当てと購入の判断に役立つ情報にアクセスすることもでき、資産管理の信頼性向上に役立ちます。
エンタープライズ資産の返還要求
規範的ワークフローでエンタープライズ資産のオフボーディングプロセスを簡素化
従業員が異動する際などに生じる、エンタープライズ資産の要求、返還要求、評価、廃止といったワークフローを自動化します。出荷から、到着、引き取りに至るフローを通じて資産の返還プロセスを追跡することで、資産をタイムリーに受け取れるようにします。また、評価フローを活用し、返還された資産を再利用するか、または修理、廃止、廃棄、在庫への返却とするかを効果的に判断できます。
その他の新機能
資産再販フロー |
所有するエンタープライズ資産を売却するための資産再販フローを活用して、エンタープライズ資産の投資対効果の最大化を図ることができます。使用後に売却される資産の正確なレコードを維持し、将来の売却に向けて資産を然るべき形で準備できるようにします。 |
資産の廃棄と再販フローの連携 |
タスクベースのアプローチに基づき、廃棄指示を通じて資産の一部または全部を売却できます。廃棄指示によって売却される資産について、売却価格を含む資産の正確な情報をドキュメントに残すこともできます。 |
高度な出荷通知 |
ベンダーに標準テンプレートを提供し、資産を受け取る前に画一化された資産データを受け取ることができます。また、使い勝手のよいインポートツールを通じて、資産レコードを簡単に作成できます。 |
調達、ソーシング |
Enterprise Asset Workspace 上で、サービスカタログに基づく要求、要求されたアイテム、カタログタスクを追跡・管理できます。 |
Zebra MotionWorks との統合 |
RFID テクノロジーを使用し、物理的な場所で資産タグをスキャンし、資産の移動を追跡します。 |
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