Naoki H
ServiceNow Employee
ServiceNow Employee

(本稿は、こちらのBlog記事の翻訳です)

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ServiceNow® AI PlatformZurichリリースでは、戦略的ポートフォリオ管理 (SPM) に強力な新機能が追加されました。戦略、投資、そして実行を、これまで以上に精緻かつ機敏に結びつけることが可能になります。

 

本リリースの中核となるのが、AIコントロールタワーに新設された「AI戦略」ビューです。これはAI関連のゴール・施策・リスク・投資状況などをリアルタイムで一元的に把握できるダッシュボードです。直感的なドリルダウン機能と標準搭載のアナリティクスを活用することで、AI関連の施策が戦略的優先事項と整合しているかどうかを確信を持って管理し、デリバリーリスクにも先手を打てるようになります。

 

また、Zurichリリースではプランニング項目上で財務情報管理が行えるようになりました。具体的には、エピック・デマンド・プロジェクトの各項目上で直接コスト予測と予算調整が行えるようになります。この機能強化により、リーン型やアジャイル型のポートフォリオ全体における財務ガバナンスをより効かせられるようになるとともに、計画の早い段階でコストを把握し、戦略とファイナンスを密接に連動させられるようになります。

 

さらに、計画とコミュニケーションをより円滑にするため、財務データの新しい表示モードが追加されました。投資データの可視化と比較がより容易になります。また、ロードマップの配色が一貫したものになり、戦略ビュー全体でデータの視認性が向上しました。

 

AIコントロールタワーに組み込まれる「AI戦略

AIがデジタルトランスフォーメーションの中核要素として重要性を増す中、企業全体で進むAI関連施策を一元的に追跡・管理する仕組みが求められています。Zurichリリースは、まさにこのような最新のニーズに応えるものです。

 

新しいAI戦略ビューを通じて、以下のことが可能になります。

  • 標準搭載の分類フィールドを使用して、AI関連のゴールや戦略的優先事項にタグ付けし、追跡
  • 部門やポートフォリオ全体の進捗を、経営層向けに最適化された単一のダッシュボードで可視化
  • リアルタイムのアナリティクスとトレンド分析により、AI実行におけるギャップやリスクを特定

この機能によって、組織は断片化したレポート作成から脱却し、AIガバナンスに対する統一的かつ戦略的なアプローチへと移行できます。AI投資が測定可能なビジネス価値を生み出しているかどうかを確実に把握できるようになります。

 

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プランニング項目上での財務情報管理

事業計画やプロジェクト運営にはアジャイルなフレームワークを採用したものの、土台となる財務計画のサイクルは遅々として柔軟性に乏しい。こうしたギャップを埋めるために、Zurichリリースでは財務データをプランニング項目上に直接持たせられるようになりました。コアのタスクテーブルとの連携は不要です。

 

このアップデートにより、以下のことが可能になります。

  • 計画サイクルのより早期にコスト予測を実施
  • 複雑な依存関係に頼ることなく、戦略的イニシアチブと予算を整合
  • 軽量で柔軟な財務トラッキングにより、リーン型やアジャイル型のポートフォリオをサポート

この機能強化は、スピードと適応力が求められる「アジャイル・アット・スケール (Agile at scale)」フレームワークを導入している組織にとって、特に大きな価値を見出せるはずです。

 

SPM Financials.png

 

Zurichリリースは、戦略の一貫性と行動のアジリティを両立させたいという組織のニーズの高まりを反映しています。AI変革を推進するにせよ、財務計画を最適化するにせよ、すべての施策が企業・組織の最上位の戦略にしっかりと整合し、ファイナンスが担保され、ビジネス成果を生み出していることをより確実にトラッキングできるようになります。戦略的計画、AIガバナンス、財務予測を単一のプラットフォームに統合することで、SPMは企業変革の司令塔として進化し続けています。

 

さらなる詳細については、リリースノートをご確認ください。SPMの詳細については、SPM製品ページをご覧ください。

 

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