Naoki H
ServiceNow Employee
ServiceNow Employee

(本記事は、2023年1月時点でのこちらのBlog記事を日本語訳するとともに、日本語リソースに関する独自の情報を加えたものです)

 

ServiceNowプラットフォームは、単一のアーキテクチャ・単一のデータモデルのもとに成り立っています。アーキテクチャが単一であるということは、プラットフォーム上で働く様々なアプリケーションがシームレスに相互連携できることを意味します。加えて、ワークフロー、あらゆるものとの接続・統合、AI・機械学習 (Machine learning、ML) といったプラットフォームのコア機能が強化されるたびに、そうしたアプリケーションもまた能力が高められることになります。そして、データモデルが単一であるということは、すべてのアプリケーションが単一のSystem of Record (SoR)、すなわち構成管理データベース (Configuration Management Database、CMDB) に基づいて機能することを意味します。

 

どこにどのようなIT資産があるかを把握できなければ、IT資産の効果的な管理は到底不可能です。IT資産の全体像を可視化することこそが、卓越したサービス運用の決め手となります。ITOM ヴィジビリティ (Visibility) は、正確で信頼できるCMDBを構築することを通じて、IT資産全体を余すことなく可視化するソリューションです。ITOM Visibilityは、10個の主要な機能で構成されています。

 

ITOM Visibilityを構成する10個の主要機能

  1. Discovery: IT資産全体の構成と依存関係を、人手に頼らず自動的に検出します。
  2. Service Mapping: インフラとアプリケーションの間の関連性を明らかにし、ビジネス目線での相互の位置付けを明確にします。
  3. Tag Governance (Auditing): CMDBにおけるタグ付けのポリシー (標準) の定義、タグ付け監査を通じたコンプライアンス管理および修復措置を実施します。
  4. Certificate Inventory and Management: TLS証明書の検出とライフサイクル管理、証明書要求プロセスの標準化をサポートします。加えて、新規証明書の取得、証明書の更新、証明書の無効化の完全自動化を通じて、変更管理のガバナンスをより強力に効かせられるようにします。
  5. Firewall Audits and Reporting: ファイアウォールのセキュリティポリシーの検出や、ファイアウォールのポリシー監査プロセス管理を司ります。また、ファイアウォールに関連した要求のプロセスを定型化し、変更管理のガバナンスを向上します。
  6. Agent Client Collector for Visibility (ACC-V): エージェントベースでプッシュ型の自動収集を実施します。また、ベースとなるACCフレームワークを利用することでエンドポイントに対する自動化処理も可能となります。
  7. Service Graph connector: 認定されたサードパーティツールのインベントリデータをCMDBに取り込みます。
  8. マルチソースCMDB: 複数のディスカバリーソースからのインベントリ情報をゴールデン (最も正しい) 値に基づいてマージ・管理し、必要に応じてオンザフライで変更することができます。
  9. Data Collection for Oracle Global Licensing and Advisory Services: Oracle社のデータベースやデータベースオプション、ミドルウェアのインストール状況や使用状況を収集します。Oracle社によって認定されたソリューションです。
  10. Cloud Native Operations (Visibility) - Kubernetesプラットフォームとそのコンポーネントを可視化します。Kubernetesのリソースの起動、シャットダウン、変更をリアルタイムに検知してCMDBに反映します。

ITOM Visibility Overview.png

 

 

下に、ITOM Visibilityの機能や使い方を説明する資料を列挙しています。ぜひ、ブックマークしてご活用ください。これらの資料は、ITOM Visibilityを使い始めたばかりのIT運用担当者、ITOM Visibilityの機能のほんの一部しかお使いでない方、ITOMの学び直しを希望する方を含むあらゆる境遇の方の参考になるはずです。

 

(訳注: 以下、特別な記載がない限り、リンク先の資料は英語でのご案内となります)

 

ITOM Visibilityの全体像に関して

 

Discoveryに関して

 

Cloud Discoveryの全体像に関して

 

AWSに関して

 

Azureに関して

 

GCPに関して

 

Kubernetesに関して

 

Data Collection for Oracle GLASに関して

 

Service Mappingに関して

 

Certificate Inventory and Managementに関して

 

Firewall Audits and Reportingに関して

 

Tag Governanceに関して

 

Agent Client Collector for Visibility (ACC-V) に関して

 

Agent Client Collector (ACC) のユースケースに関して

 

Cloud Native Operationsに関して

 

MID Servierに関して

 

ウェビナーシリーズ「ITOM VisibilityとITOM Governance」

 

ITOM Governanceに関して

 

ITOM Visibilityに関連するストアアプリ一覧

ストアアプリ 位置付け
Tag Governance 組織のタグ付けポリシーを確立し、強力に施行する
Certificate Inventory and Management 期限切れの証明書によるサービス停止を防ぐとともに、証明書発行の効率を高める
Firewall Audits and Reporting ファイアウォールのセキュリティ体制を万全なものとし、ファイアウォールに関する要求を定型化してガバナンスを強化する
Agent Client Collector for Visibility IT資産全体に対する可視性を高めるとともに、エンドポイント管理を自動化する
Service Graph Connectors

サードパーティのツールからCMDBへのデータ入力が適切に行われるようにし、CMDBの補完データを充実させる

Cloud Native Operations (Visibility) Kubernetesプラットフォームとそのコンポーネントに対する可視性を得る
Discovery and Service Mapping Patterns 新しいテクノロジーを迅速に発見することで、IT関連のワークフロー全体でCMDBデータをより強力に活用できるようにする (このアプリは常に最新バージョンにアップデートされている必要がある)

 

ACC関連プラグイン

プラグイン 位置付け
Agent Client Collector for Investigation リモートログインせずに、平均復旧時間 (Mean time to recover、MTTR) を短縮し、問題調査を円滑化する
Agent Client Collector Monitoring
サードパーティの監視ツールを使用することなく、イベントや測定指標をホストから直接ServiceNow Event Managementに展開する
Agent Client Collector Log Analytics ホストから直接ServiceNow Health Log Analyticsにログを転送し、異常動作の予兆を把握する
Agent Client Collector for Security Incident Response
セキュリティ体制を強化し、セキュリティインシデントからのMTTRを短縮する
Remediation Playbooks

Zscalerに関してよく報告される問題に関して、スタッフの生産性を高める

Agent Client Collector Spoke for Automation Engine

ACCを実行するホスト上で、任意のワークフローを自動化する