リソースへのメトリクスバインディング

  • リリースバージョン: Australia
  • 更新日 2026年03月12日
  • 所要時間:5分
  • メトリクスをリソースにバインドしてメトリクスイベントバインディングを簡素化するために、CI へのバインディングに加えて、特定のディスクや Web ページなどのリソースへのバインディングを有効にします。

    メトリックインテリジェンスは、次のいずれかの方法でメトリクス系列をモデル化します。
    • 「CI/メトリクス」形式を用いて、CI に、またその CI に対して監視されているメトリクスにメトリクス系列をバインドします。たとえば、「win_server_001/response_time_mean」のように指定します。
    • 「CI/メトリクス」形式を用いて、CI、その CI 内のリソース、およびそのリソースに対して監視されているメトリクスにメトリクス系列をバインドします。たとえば、「win_server_001/Disk — C/disk_usage」のように指定します。この方式は、resource binding と呼ばれています。
    最初の方式では、CI レベルでデータのモデリング、格納、集計、およびクエリを行うことができます。ただし、リソースバインディングでは、個々の Web ページやディスクなど、特定の監視対象エンティティのリソースレコードが作成されます。したがって、CI 内に類似のタイプのリソースが複数ある場合はリソースバインディングがより効率的であり、これらのリソースのカテゴリに適用されるメトリクスがこれらのリソースにマッピングされます。
    ユースケース:
    • 一般的な例としては、ディスク、プロセッサー、ネットワークインターフェイスなどがあります。こうしたエンティティが監視されていても、CMDB に存在しない場合は、メトリクスバインディングにリソースを使用すると便利です。
    • 一部のモニタリングソリューションでは、アプリケーションの個々の Web ページの KPI など、サービス内のメトリクスデータをキャプチャします。監視対象のエンティティが構成アイテムでない場合は、リソースへのメトリクスバインディングが役に立つことがあります。
    このような状況では、リソースバインディングを使用すると、類似したメトリクスを横断したさらに意味のある集計 (すべてのディスクにわたるホストの avg disk_usage など) が得られます。

    リソースバインディングプロセス

    MID サーバーは、インスタンスによって処理されるメトリクスバインディングイベントを生成します。メトリクスバインディングイベントを処理するときに、このメトリクスバインディングイベントが属する CI の識別が試行されます。この試行が成功すると、メトリクスバインディングイベントが特定の CI にバインドされ、リソースへのバインディングが試行されます。次の手順は、メトリクスバインディングイベントをリソースにバインドする方法を示しています。
    1. メトリクスバインディングイベントにバインドされた CI の CI クラスを特定します。
    2. その CI クラスにマップされているリソースクラスを見つけます (CI タイプ - リソースクラス [sa_ci_type_to_resource_class] テーブルを使用)。
    3. メトリクスバインディングイベントの [additional_information] フィールドの resource_path 属性値を読み取ります。
    4. リソースレコードがリソースクラステーブルに存在するかどうかを確認します。nameresource_path であり、cmdb_ci はメトリクスバインディングイベントにバインドされた CI に相当します。
    5. このようなリソースレコードが存在する場合、メトリクスバインディングイベントは、そのリソースにバインドされます。それ以外の場合は、前の値で新しいリソースレコードが作成され、メトリクスバインディングイベントが、新たに作成されたリソースにバインドされます。

    リソースバインディングの設定

    • sa.metric.use.resource.binding システムプロパティが [True] (デフォルト) に設定されていることを確認します。
    • リソースにバインドされる予定の系列の場合は、次のいずれかの手順を実行して resource_path 属性が設定されていることを確認します。
    • CI タイプ - リソースクラス [sa_ci_type_to_resource_class] テーブル内のデフォルトマッピングを確認し、必要に応じて調整します。データ処理の前にマッピングを適切に設定することが重要です。

      CI タイプ - リソースクラステーブルを管理するには、evt_mgmt_admin ロールが必要です。

    リソーステーブル

    リソースバインディングでは、[cmdb_ci] 階層のサブセットであるリソースの基本階層構造が使用されます。メトリックインテリジェンスは、次のリソーステーブルをインストールします。
    • CI リソース [ci_resource] (親テーブル):
    • CI リソースを拡張するテーブル [ci_resource]:
      • ci_resource_hardware
      • ci_resource_appl
      • ci_resource_service
      • ci_resource_vm_object
      • ci_resource_database

    CI とリソースとのマッピング

    CI クラスとリソースクラスとのマッピングは、CI タイプ - リソースクラス [sa_ci_type_to_resource_class] テーブルに格納されます。このテーブルは、メトリックインテリジェンスとともにインストールされ、リソースへのメトリクスバインディングで使用されます。

    表 : 1. CI タイプ - リソースクラステーブル内のマッピング (デフォルト)
    CI クラス リソースクラス
    cmdb_ci_hardware ci_resource_hardware
    cmdb_ci_appl ci_resource_appl
    cmdb_ci_service ci_resource_service
    cmdb_ci_database ci_resource_database
    cmdb_ci_vm_object ci_resource_vm_object