エージェントクライアントコレクター のインストール
- 更新日2025年1月30日
- 所要時間:9 分
- Yokohama
- "IT Operations Management (ITOM)"
サポート対象のホストマシンに、エージェントクライアントコレクター をインストールできます。エージェントクライアントコレクター は HTTP/S プロトコルを使用して MID サーバー に接続し、その接続は確立された後もアクティブなままになります。単一の MID サーバー で複数のエージェントを同時に処理できるのに対し、単一のエージェントは一度に 1 つの MID サーバー と連携して、必要に応じて別の MID サーバー に切り替えることで、フェイルオーバー保護を提供できます。
エージェントの IP アドレスが変更されると、エージェントの MID サーバー リストに基づいて接続先の MID サーバー が選択されます。
1 つの MID サーバー に接続できるエージェントの最大数は、sn_agent.mid.max_allowed_agents MID サーバー プロパティで構成可能です。デフォルト値は 4,000 です。
Windows では、エージェントサービスを gMSA、LocalService、またはローカルシステムアカウントとして実行します。
Linux および macOS では、エージェントをシステムアカウントとして実行します。
ACC-VC の場合、デフォルトの 1 GiB MID サーバーでは 700 エージェントを同時にサポートできます。MID サーバー の 8 GiB 構成では、8,000 エージェントを同時にサポートできます。スケールアウトすることもできます。例えば、5 台の MID サーバー (ヒープサイズ 8 GiB) で最大 4 万エージェントを処理できます。
単一のホストサーバーにエージェントを完全に再インストールすると、2 つ目のエージェントレコードがインスタンスに登録されます。[エージェントクライアントコレクター] ページ () で元のエージェントを削除します。
削除されていない [ステータス] = [停止 (Down)] または [切断] のエージェントは、30 日後に自動的に削除されます。この設定は、[自動フラッシュフォーム] ページで変更できます (「自動フラッシュフォーム」を参照してください)。
エージェントクライアントコレクター をインストールする前に、次のことを行う必要があります。
- エージェント接続要求で使用できるように、1 つ以上の MID サーバー がインスタンスに適切に登録され、検証されていることを確認します。詳細については、「MID サーバーの構成」を参照してください。ステージング環境では、1 つの MID サーバー のみ必要になります。ただし、本番環境では、ゼロタッチ構成をサポートするように少なくとも 2 つの MID サーバー を構成し、いずれかが機能しなくなった場合でも常に MID サーバー を使用できるようにする必要があります。
- 指定サーバーからの検証済みの接続 (エージェントを MID サーバー にインストールするための接続) があることを確認します。
- エージェントクライアントコレクター リスナーが実行されている MID サーバー ポートがアクセス可能であることを確認します。
- インスタンスに以下のプラグインがインストールされていることを確認します。
ACC-VC の場合:
- ヴィジビリティ対応エージェントクライアントコレクター - コンテンツ
- エージェントクライアントコレクター フレームワーク
- ディスカバリー [com.snc.discovery] プラグイン
ACC-M の場合:
- エージェントクライアントコレクター フレームワーク
- エージェントクライアントコレクター モニタリング
- イベント管理 および サービスマッピング コア
- メトリックインテリジェンス - com.snc.sa.metric プラグイン
ACC-L の場合:
- エージェントクライアントコレクター ログアナリティクス
- ヘルスログアナリティクス
DEX の場合:ITOM クラウドサービス
ページで、これらのプライグインがインストールされていることを確認できます。
ベースシステムに付属するすべてのプラグインは、ServiceNow 証明書で署名されています。「プラグインのセキュアな OpenSSL 署名を有効にする」で説明されているように、カスタムプラグインを使用して、自分自身の証明書を使用して署名することもできます。
- システムが、エージェントをインストールするための最小要件を満たしていることを確認します。
表 : 1. 最小インストール要件 エージェントクライアントコレクターのコンポーネント 要件 エージェントクライアントコレクターフレームワーク - 1 GB の RAM
- 300 MB の空きディスク容量
- 1 CPU コア
エージェントクライアントコレクターモニタリング - 1 GB の RAM
- 1 GB の空きディスク容量
- 1 CPU コア
ヴィジビリティ対応エージェントクライアントコレクター - コンテンツ - 1 GB の RAM
- 1 GB の空きディスク容量
- 1 CPU コア
- エージェントクライアントコレクター のインストール先が、次のサポートされているオペレーティングシステム / ディストリビューションのいずれかであることを確認します。
表 : 2. サポートされているオペレーティングシステム / ディストリビューション オペレーティングシステム 配布 Linux - Red Hat Enterprise Linux - RHEL および Oracle Linux - OL 7、8、9
- CentOS 7、CentOS Stream 8 および 9
- SLES 12、15
- Ubuntu 18.04、22.04 LTS
- Amazon Linux 2 AMI
Windows (ACC-M と ACC-L はサーバーでのみサポートされており、エンドポイントではサポートされていません) - Windows Server 2012、2012r2、2016、2019、2022
- Windows 10 Enterprise Edition
- Windows 11 Professional および Enterprise
- ARM64 上の Windows 11 Surface
macOS (x86_64 と arm64 (Apple Silicon) の両方のアーキテクチャ。ACC-M と ACC-L はサーバーでのみサポートされており、エンドポイントではサポートされていません) - Catalina
- Big Sur
- Monterey
- Ventura
ACC-L を使用する場合: エージェントクライアントコレクター には、デフォルトの servicenow ユーザーが付属しています。このユーザーが、構成済みのログパスをすべて エージェントクライアントコレクター で表示できるようにするための読み取りアクセス権を持っていることを確認してください。たとえば、ベースシステムとともにインストールされている エージェントクライアントコレクター servicenow ユーザーには、Linux の /var/log/ へのパスと Windows の C:\Windows\System32 へのパスを表示する権限がありません。servicenow ユーザーの権限の設定については、Now Support ナレッジベースの「ACC-L 権限が拒否された問題 [KB1117271]」 の記事を参照してください。
エージェントをサポートするために必要なマシンとサーバーの数 (プロキシエージェントを必要とするマシンの数など) を判断するときは、エージェントのパフォーマンス KPI を考慮する必要があります。エージェントのパフォーマンス KPI の詳細については、「エージェントクライアントコレクター の URL 監視のパフォーマンスとフットプリント」を参照してください。
エアギャップ環境で エージェントクライアントコレクター を使用する方法の詳細については、Now Support ナレッジベースの「Agent Client Collector Framework Air Gapped Configuration Item Management Solution (エージェントクライアントコレクターフレームワークエアギャップ構成アイテム管理ソリューション) [KB1585753]」の記事を参照してください。
エージェントクライアントコレクター はドメインセパレーションをサポートします。エージェント、およびエージェントが作成する CI のドメインは、エージェントの接続先となる MID サーバー のドメインによって決まります。MID サーバー の WebSocket エンドポイント拡張の作成を有効にするには、ユーザーのドメインが最も低いドメインレベル (リーフドメインと呼ばれる) である必要があります。
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