カスタムコネクタをデータソースとして認証し、イベント情報を ServiceNow インスタンスにプッシュできるようにします。詳細とマッピングフィールドを指定して、カスタムコネクタを定義します。これにより、カスタムコネクタのイベントメッセージから抽出された情報を必要なイベントフィールドに入力できます。最後に、カスタムコネクタ Webhook の URL を作成して指定します。

始める前に

  • イベント管理コネクタ (sn_em_connector) プラグインが Now Platform インスタンスにインストールされていることを確認します。詳細については、「イベント管理 コネクタの構成」を参照してください。
  • カスタムコネクタで管理されるホストの構成アイテムが、Now Platform インスタンスに存在していることを確認します。これらの CI は物理的または仮想的なものである可能性があり、手動で作成されていることも、IP ディスカバリーや クラウドディスカバリー を介して検出されていることもあります。詳細については、「ITOM 製品のクラウド環境へのアクセス」を参照してください。

必要なロール:evt_mgmt_admin

このタスクについて

ServiceNow インスタンスへのイベント情報のプッシュを開始するには、カスタムコネクタの標準 Webhook を使用して、Now Platform インスタンスを REST エンドポイントとして設定する必要があります。

コネクタの詳細とマッピングフィールドを指定して、カスタムコネクタを定義します。カスタムコネクタのイベントメッセージから情報が抽出され、必要なイベントフィールドに値が入力され、データベースにイベントが挿入されます。

URL は、ServiceNow インスタンスとカスタムコネクタに基づくコードで生成されます。この URL を使用して、カスタムコネクタが ServiceNow インスタンスにイベントを送信できるようにする Webhook を作成します。

手順

  1. [ワークスペース] > [サービスオペレーションワークスペース]に移動します。
  2. 左側のペインで、[統合ランチパッド] アイコン ([統合ランチパッド] アイコン) を選択します。
  3. [統合を参照 (Browse Integrations)] タブで、[すべての統合 (All integrations)] ドロップダウンリストから [カスタム] を選択します。
    カスタムコネクタタイルのみが表示されます。
    図 : 1. プッシュコネクタ
    カスタムコネクタによるフィルタリング
  4. カスタムコネクタタイプタイルを選択します。
  5. [詳細を入力 (Provide details)] ページでコネクタの詳細を入力します。
    図 : 2. カスタムコネクタの詳細ページ
    カスタムコネクタの詳細ページ
    1. [コネクタ名] フィールドで、そのコネクタの一意の統合名を入力します。
    2. (オプション) [タグ] フィールドで、タグを入力して、Express List でこのタイプのコネクタを見つけて識別できるようにします。
      タグを追加するには、[タグ] フィールドの横にあるプラスアイコン (タグを追加するプラス記号) を選択します。[タグを追加 (Add tags)] ウィンドウが開きます。
      1. [キー] フィールドに、タグキーを入力します。
      2. [値] フィールドにタグの値を入力します。
      3. [追加] を選択します。
    3. (オプション) [説明] フィールドに、このコネクタに関する簡単な情報を入力します。
    4. [ソース] フィールドで、外部イベントソースからのイベントの収集に使用されるベンダーを入力します。

      [ソース] フィールドはコネクタを識別し、コネクタがアクティブになると、イベントとアラートのソースを認識するための識別子として機能します。

    5. (オプション) [アサイン先グループ] ドロップダウンリストから、コネクタの管理とメンテナンスを担当するグループまたはチームを選択します。
  6. (オプション) コネクタタイルに表示する画像をドラッグまたはアップロードします。
    • 画像をボックスにドラッグします。
    • [画像をアップロード (Upload image)] を選択して画像ファイルを参照し、ファイルを選択します。
    アップロードファイルの最大サイズは 1 MB です。
  7. イベントを ITOM インスタンスに直接接続するか、MID サーバーを介して接続するかを決定します。
    • イベントを ITOM インスタンスに直接送信するには、[ITOM インスタンスに直接 (Directly to the ITOM instance)] を選択します。

    • イベントを処理してインスタンスに渡す MID サーバーを介してイベントを送信するには、[MID サーバー経由 (Via the MID server)] を選択します。

      MID サーバーがある場合は、[MID サーバーを選択 (Select MID server)] フィールドで、イベントリスナーに接続されている利用可能な MID サーバーを選択します。

      MID サーバーを作成する必要がある場合は、次のいずれかを選択します。
      • MID Web サーバー拡張を構成
      • MID Web サービスイベントコレクタコンテキストを構成
      詳細については、「MID Web サーバー 拡張の設定」と「MID Web サービスイベントコレクターコンテキストの設定」を参照してください。
  8. [次へ] を選択します。
    カスタムコネクタの入力方法
  9. [入力方法の設定 (Set up input method)] ページで、イベントデータを収集する方法を選択します。
    方法説明
    実際のソースイベントを収集してフィールドを定義 (Gather real source events to define fields)
    1. [実際のソースイベントを収集してフィールドを定義 (Gather real source events to define fields)] を選択します。
      注: カスタムコネクタから実際のソースイベントを収集することで、複数のイベントを参照として使用してフィールドを定義して、イベントとアラートの精度を向上させます。
    2. [クリップボードにコピー] を選択して URL をコピーします。
    3. この URL をカスタムコネクタの Webhook セットアップに貼り付け、カスタムコネクタが ServiceNow インスタンスにイベントを送信できるようにする Webhook を作成します。ベーシック認証の認証情報を監視システムの Webhook 構成に入力します (ユーザー名やパスワードなど)。この Webhook を使用して、カスタムコネクタはインスタンスにイベントを送信できます。
    4. [イベントのチェック (Check for events)] を選択します。イベントの数が表示されます。このイベントで、[次へ] を選択した後に参照できる JSON ファイルが作成されます。
    JSON サンプルを使用したフィールドのマッピング (Use a JSON sample to map fields)
    1. [JSON サンプルを使用したフィールドのマッピング (Use a JSON sample to map fields)] を選択します。
      注: サンプル JSON がある場合のみ、このオプションを選択します。
    2. [ペイロードを入力 (Enter payload)] ダイアログボックスで、JSON サンプルペイロードをコピーして貼り付け、フィールドをマップするマッピングを作成して表示します。
      カスタムコネクタの JSON ペイロードのアップロード
    3. [JSON をアップロード (Upload JSON)] を選択します。
    4. (オプション) [新しい JSON を編集または貼り付け (Edit or paste new JSON)] を選択して、アップロードした JSON を編集するか、新しい JSON を貼り付けます。
    5. [クリップボードにコピー] を選択して URL をコピーします。
    6. この URL をカスタムコネクタの Webhook セットアップに貼り付け、カスタムコネクタが ServiceNow インスタンスにイベントを送信できるようにする Webhook を作成します。ベーシック認証の認証情報を監視システムの Webhook 構成に入力します (ユーザー名やパスワードなど)。この Webhook を使用して、カスタムコネクタはインスタンスにイベントを送信できます。
  10. [次へ] を選択します。
    フィールドをマッピングできるページが開きます。
    カスタムコネクタのフィールドマッピングのオプションページ。
  11. [フィールドのマッピング (Map fields)] ページのコネクタフィールド名の列に、ServiceNow [重大度] フィールド列にリストされている重大度の値にマップする値を少なくとも 1 つ入力します。
  12. [フィールドのマッピング (Map fields)] ページのコネクタフィールド名の列に、ServiceNow [重大度] フィールド列にリストされている重大度の値にマップする値を少なくとも 1 つ入力します。

    JSON コードサンプルの重大度の値を入力できます。重大度の値を設定するには、カスタムコネクタのペイロードと、コネクタがサポートする重大度のタイプについてよく理解している必要があります。受信したイベントの重大度の値は、システムで生成されたイベントに一致している必要があります。

    JSON コードサンプルのフィールドを ServiceNow フィールドにマッピングすると、受信データでイベントを正しく作成できるようになります。[重大度][メッセージキー] 情報は自動的に入力されるため、時間と手間を省くことができます。[メッセージキー] はイベントの正しい識別子を提供して、重複排除が正しく機能し、冗長なアラートが生成されないようにします。

  13. (オプション) 複数の JSON ファイルを表示するには、JSON サンプルの上にある矢印を選択します。
  14. (オプション) コネクタ列の [他のフィールド] セクションで、イベントに関する追加情報を提供するオプションのカスタムイベントパラメーターを指定します。
    オプションの情報を指定しないことを選択した場合は、フィールドを空のままにします。
    1. [説明] フィールドに、わかりやすいアラートの説明を入力します。
    2. [測定基準名 (Metric name)] フィールドに、アラートをトリガーしたパフォーマンス測定基準または KPI にイベントを関連付けできるようにする測定基準の名前を入力します。
    3. [ノード] フィールドに、CI バインディングに使用するノード値を入力します。
    4. [イベント時間] フィールドに、カスタムコネクタイベントの作成時間を入力します。
      イベント時間がマッピングされていない場合、デフォルトのイベント時間が使用されます。
    5. [イベント時間の設定 (Event time settings)] フィールドで、時間形式とイベントのタイムゾーンを選択します。
      • 時間形式:UTC または GMT 形式の GlideDateTime フィールドで、最大長は 40 文字です。
      • タイムゾーン:時間は協定世界時 (UTC) で保存され、システムのタイムゾーンに基づいてグローバルに表示されます。
  15. [アクティブ化 (Activate)] を選択してコネクタをアクティブにして保存し、確認ポップアップウィンドウで [OK] を選択します。
    [詳細] タブでコネクタの詳細を表示し、[フィールドマッピング] タブでフィールドマッピングを表示できます。

タスクの結果

コネクタがアクティブ化されると、カスタムコネクタコンソールから ServiceNow インスタンスにイベントが送られ始めます。このプラグインは、元のカスタムコネクタのイベントメッセージから情報を抽出し、必要なイベントフィールドに値を入力して、イベントをデータベースに挿入します。Now Platform インスタンスのイベントを表示するには、[すべてのイベント] に移動します。詳細については、「イベントの表示」を参照してください。

次のタスク

プロセスが正常に完了して、イベントがシステムに取り込まれていることを確認するには、[関連イベント] タブで関連イベントを表示します。セットアップが成功した場合は、[自動化を追加 (Add automtion)] に進み、アラートの自動化を設定します。アラートの自動化の詳細については、「ITOM のサービスオペレーションワークスペースのアラート自動化」を参照してください。