コンテンツ管理と サービスポータル
サービスポータル は、洗練されたユーザー エクスペリエンスが特徴のコンテンツ管理システム (CMS) の代替となる魅力的なポータルです。CMS やプラットフォーム UI の機能を複製したものではありません。CMS によって体験を洗練するにあたり、特に CMS の導入に複雑かつカスタマイズされたサービスポータルフォームが含まれている場合は、サービスカタログへの移行に時間が掛かる場合があります。
サービスポータル と既存の CMS サイトとの互換性
ServiceNow では、現在のリリースと今後のリリースで引き続き CMS がサポートされます。既存の CMS サイトがある場合、使用中のインスタンスでサービスポータルをアクティブ化しても、CMS とサービスポータルは別々のアプリケーションであるため、CMS サイトは引き続き正常に機能します。
サービスポータルと CMS の違い
サービスポータル は、よりモダンなテクノロジーに基づいた CMS に替わる選択肢です。主な違いは次のとおりです。
- 基礎となるテクノロジー
- CMS では、あまり使用されていない Jelly というテクノロジーを使用しています。一方サービスポータルではAngularJS、サーバー側 JavaScript、HTML、CSS を使用しています。Jelly を使用するスクリプトはすべて、サービスポータルでは機能しません。サービスポータルでウィジェットを作成するには AngularJS の知識が必要です。
- ビジュアル階層
- CMS で使用する iFrame は操作が難しくスタイル指定も制限されていて、アップグレードの問題が頻繁に発生します。一方、サービスポータル はプラットフォーム上の他のテーブルのデータにアクセスする自己完結型のアプリケーションです。そのため、スタイルとレスポンシブルなデザインをきめ細かく制御できます。
- モバイル ファースト (モバイル優先)
- CMS とは異なり、サービスポータルはモバイル環境向けに最適化されています。このため、サービスポータルの環境には次のことが当てはまります。
- サービスポータルで使用するスクリプトではすべて、モバイル環境でサポートされている API のみを使用できます。たとえば、サービスカタログ クライアント スクリプトで使用している一部の API がサポートされていない可能性があります。サポートされている API のリストについては、「サービス ポータルおよびクライアント スクリプト」を参照してください。
- サービスポータル のフォームは最大 2 列をサポートしています。その結果、コンテナーや変数セットを使用するカタログ アイテムやレコード プロデューサーなど、高度にカスタマイズされたサービスカタログのフォームについては、2 列のレイアウトで動作するように簡素化する必要があります。
サービスポータルに移行する場合は、 リソース「モバイルクライアント GlideForm (g フォーム) のスクリプティングと移行」を確認してください。
サービスポータルにおける CMS のコア コンポーネントの構成について理解するには、次の表を参照してください。
| CMS のコンポーネント | サービスポータル の同等のコンポーネント |
|---|---|
| コンテンツ サイト | ポータル |
| コンテンツ ページ | ページ |
| コンテンツタイプ | コンテンツ タイプにより、テーブルがコンテンツ ページにリンクされます。 サービスポータルでは、コンテンツ タイプは不要になりました。レコード データのクエリーと表示にはベース システム ウィジェットを使用します。ウィジェットはサービスポータルの任意の数のページに追加することができます。 詳細: ポータルウィジェットの使用 |
| レイアウトとドロップゾーン | サービスポータルでは、ページはコンテナー、行、および列で構成されます。 「ページ」を参照してください。 |
| コンテンツ ブロック | コンテンツ ブロックは、再利用可能なコンテンツ要素です。 サービスポータルでは、コンテンツ ブロックはウィジェットに置き換えられています。 詳細: ポータルウィジェットの使用 |
サービスカタログ |
サービスカタログのページは、サービスポータルで SC カタログ アイテム ウィジェットを使用してレンダリングされます。このため、サービスカタログのカタログ アイテムやレコード プロデューサーなどのフォームは、CMS の実装とサービスポータルとの間で共有されます。高度にカスタマイズしたサービスカタログがある場合は、状況に応じて、サービスカタログのアイテムやクライアント スクリプトについて、サービスポータルで想定どおりにレンダリングされるように時間をかけて簡素化する必要があります。 |
| テーマ | テーマ |
| CSS | CSS |
CMS とサービスカタログのカスタマイズ
サービスポータル には、一般的なユース ケースに対応してレコード データを表示するためのベース システム ウィジェットが付属しています。CMS からサービスポータルに直接する移行ためのパスはありませんが、カタログ アイテムやナレッジ記事などの一部のアイテムについては、特に何もしなくてもサービスポータルで想定どおりにレンダリングされる場合があります。
ただし、サービスポータルはモバイル環境でサポートされているため、場合によっては、カスタマイズしたフォームやスクリプトに変更を加える必要があります。こうした方法によって、アイテムがモバイル デバイス上で適切に表示され、提供されるユーザー エクスペリエンスが向上します。場合によっては、サービスポータルに移行する前に次のことが必要になります。
- サポートされているモバイル API やグローバル オブジェクトを使用するために、CMS/サービスカタログで使用しているクライアント スクリプトをリファクターリングします。サポートされている API のリストについては、「サービス ポータルおよびクライアント スクリプト」を参照してください。
- UI マクロやその他のサポートされていないスクリプトの代わりとなるウィジェットを作成します。カタログ アイテム フォームで UI マクロを使用していてフォーム上で値を参照している場合は、代わりに回避策として「サービスカタログ フォームのスクリプトをウィジェットに置き換える」を使用できます。
- サービスカタログで使用している複雑なフォームを、サービスポータルの 2 列のフォーム レイアウトに合うように簡素化します。
- 必要とする機能がどのリリースでサポートされているかを考慮します。移行の前にインスタンスをアップグレードして、必要なベース システム機能があるかどうかを確認することができます。