T-Systems は老朽化したプロジェクト管理プラットフォームをアップグレードして、会社全体のワークフローと統合し、同時にモバイル機能も付加したいと考えていました。
クライアントのデジタルトランスフォーメーションを促進
T-Systems は世界有数の IT サービスプロバイダーであり、デジタルサービスのサプライヤーです。あらゆる地域と、自動車業界、小売業、物流/輸送部門、ヘルスケアをはじめとするあらゆる部門にわたって、1,000 社以上のクライアントをサポートしています。また、そこにはドイツ国内の DAX 30 企業全社と、世界の Fortune 500 企業のうちの 100 社も含まれています。20 か国以上で事業を展開し、従業員は約 29,000 人。Deutsche Telekom の子会社です。
将来を見据えたプロジェクト管理
T-Systems はプロジェクト管理を非常に重視しています。同社はその接続性、デジタル、クラウドとインフラストラクチャ、さらにはセキュリティサービスによってクライアントを得ており、新しいプロジェクトが迅速かつスムーズに稼動することを期待されています。このため、専門のプロジェクト管理委員会を有し、1,700 人の専任プロジェクトマネージャーを抱えています。しかし、10 年物のプロジェクト管理プラットフォームにはアップグレードが必要でした。
T-Systems が新しいプラットフォームに求めたのは、モバイルに最適化され、アジャイル手法をサポート可能で、隣接ドメイン (ソフトウェア開発、IT サービス管理、運用など) への接続性に優れていることでした。
プロジェクト管理の統合
T-Systems はすでに ServiceNow Strategic Portfolio Management と IT Service Management を使用しています。新しいプロジェクト管理プラットフォームは、Strategic Portfolio Management 内の Project Portfolio Management (PPM) をベースに構築されています。「PROJECTnow」と名付けられたこの PPM プラットフォームでは、社内の他部署のシステムと統合するタスクを簡素化できます。T-Systems のプロジェクト管理と ServiceNow の専門知識があった上で、ServiceNow のプロフェッショナルサービスとともに導入を実施。2020 年 6 月に運用を開始しました。
1 つのビューで全プロジェクトアクティビティを表示
運用開始から半年で、プラットフォームでは 400 件のプロジェクトが稼動し、900 人のユーザーが利用しました。現在では、すべての新規プロジェクトが PROJECTnow 上で稼動しています。古いプラットフォーム上の長期プロジェクトはすべて、半年以内に PROJECTnow に移行されました。そして今回初めて、全社のプロジェクトアクティビティを 1 つのビューで表示できるようになりました。時間、予算、品質に関するプロジェクト KPI がリアルタイムで更新され、単一のプロジェクトまで遡れるポートフォリオレベルのリスクが通知されます。
新しいアジャイルなアプローチ
今回のアップグレードで、T-Systems のプロジェクト管理は確実にレベルアップしています。データの活用、トレンドの割り出し、ベストプラクティスの特定がしやすくなるはずです。モバイル版と完全な顧客統合のロードマップもあります。このプラットフォームでプロジェクト管理が他部署とつながることで、プロジェクトマネージャーはプロジェクトのあらゆる面を制御しやすくなり、成果を改善できます。ビジネスに必要なアジャイルなアプローチが可能になるのです。