アジャイルとは?

アジャイルとは、自己組織化された機能横断的なチームのコラボレーション重視を目標とする反復型のソフトウェア開発手法です。

アジャイルで用いられるプロセスでは、規律正しく反復的なプロジェクト管理手法を採用して、頻繁な適応、エンジニアリングのベストプラクティス、チームワーク、そして目標の整合性を促進するのが一般的です。しかし、アジャイルの最も重要な利点は、顧客に価値をより早く提供できることでしょう。小規模なチームを機能横断的なチームに統合して、オープンなコミュニケーション、コラボレーション、信頼、適応を実現し、摩擦を減らして、サイロを解消し、ターンアラウンドタイムを短縮することで、プロジェクトを完了へと導きます。

つまり、アジャイルは開発チームに迅速な行動力と対応力を与え、お客様にはより良いサービスを、組織にはより効率的でレスポンシブなソリューションを提供することができます。

顧客へのメリット

チームは、お客様のニーズや要求に対してよりレスポンシブになります。お客様の体験を向上させるための価値の高い機能を、短時間で反復的なサイクルで提供することができます。

ベンダーへのメリット

効率が向上し、価値の高い機能やサービスの開発に重点が置かれるようになります。オーバーヘッドが減少し、無駄な労力と時間が削減されます。

開発チームへのメリット

開発チームの行う仕事は高く評価され、頻繁に使用されるため、開発チームは仕事に対する責任感と喜びを感じることができます。直接生産に関係しない作業を減らすことで、集中力と効率を維持できます。

プロダクトマネージャーへのメリット

一般的には、プロダクトマネージャーが管理して開発作業を顧客のニーズに沿ったものにすると、顧客の満足度は高くなります。これは、アジャイルプロセスで作業の優先順位付けを頻繁に行い、デリバリーを増加させることで実現します。

プロジェクトマネージャーへのメリット

プロジェクトマネージャーは、バーンダウンチャート、タスクレベルのトラッキング、日々のスクラムミーティングなどのアジャイルツールを使用して、プロジェクトの監視、問題の把握、迅速な対応を行うことができるため、標準的なウォーターフォール型プロジェクト管理モデルよりもプロジェクトの追跡が容易になります。

エグゼクティブおよび経営幹部へのメリット

アジャイルプロジェクトマネージャーは、日々の開発プロジェクトを大幅に可視化できます。この可視性により、利害関係者や経営陣は、プロジェクトの状態を推測するのではなく、すぐに利用可能な情報に基づいて戦略を調整できます。

さまざまな役割におけるアジャイルの利点をまとめた画像。

カンバンは、ソフトウェア開発の実施においてアジャイルや DevOps で広く使用されているフレームワークです。作業項目をカンバンボードに表示して、作業を完全に透明な状態にしてリアルタイムで伝達することで、チームメンバーが個々の作業とその進行状況を視覚的に把握できるようにします。

カンバンボードは、透明性と可視性を提供するだけでなく、解決すべき障害があるかどうか、あるいは物事が次のステップに進むのを妨げている依存関係があるかどうかを知ることができます。それぞれのカンバンボードには、さまざまな作業項目を表す一連のカードがあり、作業項目に関する重要な情報、例えばやるべきことの説明、完了までの推定時間、その項目の責任者などが記載されています。

カンバンは、計画の柔軟性、サイクルタイムの短縮、ボトルネックの低減、継続的デリバリー、視覚的な測定基準を提供します。

DevOps とは、開発チームと IT 運用チームが一体となったソフトウェア開発手法のことで、両チームが別々のサイロで作業することなく、コラボレーションを促進します。ソフトウェアの開発、テスト、リリースをより迅速かつ効率的に行うことができます。継続的統合、継続的デプロイ、透明性、自動テストなどのメリットがあります。

アジャイルは、刻々と変化するニーズに迅速に対応するために、小規模なチームを組み合わせて共同作業を行うことに重点を置いているのに対し、DevOps は、開発部門と IT 運用部門の共同作業に重点を置いています。また、アジャイルでは数日から数ヵ月にわたるスプリントが行われますが、DevOps では 1 日に数回の短期リリースに集中することを目的としています。

どちらの方法論も補完的なプロセスであるため、並行して進めることができます。アジャイル手法では、変化に対応しながら迅速にプロジェクトに取り組むことができ、DevOps では、自動化と継続的統合を推進して頻繁にリリースを行うことができます。どちらも、お客様のニーズを重視しながら、非常にスピーディーに技術を開発、導入することができます。

アジャイルメトリクスを報告する前に問うべき 2 つの質問があります。それは、そのメトリクスは「価値提供を加速させるのか」、そして「信頼を高めるのか」というものです。測定する価値のあるメトリクスには以下の 3 つのタイプがあります。

運用

  • バーンダウンチャート
  • サイクルタイム
  • リードタイム

アウトプット

  • 技術的品質
  • 欠陥測定
  • コードカバレッジ
  • 機能数
  • スループット

アウトカム

  • ビジネス価値
  • チームの士気
  • 顧客満足度

Scaled Agile Framework (SAFe) は、アジャイル手法を中規模以上の企業に拡大する際の課題を解決するためのソリューションです。SAFe は、役割、維持すべき価値、作業の計画と管理方法に関する構造化されたガイダンスを提供します。最終的には、企業が大規模にアジャイル開発を採用できるようになります。コアバリューは以下の通りです。

  • アライメント:企業は、組織内のすべてのレベルで計画を立て、反映させることで、全員がビジネスの現状を理解し、どのように協力して目標を達成するのかを理解できるようにする必要があります。アクティビティと人が同期することで、情報が組織の上下に流れるようになり、コミュニケーションが改善され、従来のようなトップダウンの命令構造を避けることができます。
  • 組み込み品質:あらゆるレベルのチームが、プロジェクトのパラメーターを定義し、品質開発を各合意事項に組み込むことができます。組み込み品質には、アーキテクチャおよび設計の品質、コードの品質、リリースの品質、システムの品質、フローの 5 つのディメンションがあります。
  • リーダーシップ:リーダーがシステムを変更し、従業員が SAFe のコアバリューを受け入れることができる環境を構築するためには、リーン/アジャイル行動が必要です。
  • プログラムの実行:チームやプログラムは、品質の高いソフトウェアやビジネス価値を定期的に実現することが必要です。
  • 透明性:問題を早期に特定できるように、作業は少量で計画する必要があります。これにより、バックログプロセスをリアルタイムに可視化できるようになります。

より正確な計画による迅速なデリバリー

より正確な計画を作成することで、デリバリーと価値実現までの時間を短縮できます。

即時作業レベル予測

今後のプロジェクトの速度に合わせて作業レベルを評価、予測することで、リソースを最適化します。

使いやすいユーザーインターフェイス

使いやすい UI でスプリント、バックログ、およびエピックのストーリーを簡単に管理できます。

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