ServiceNow データプライバシー ビジネス上の課題 現代の企業環境では、組織は個人を特定できる情報 (PII) などの機密データを大量に扱っています。 このデータは、悪意のある攻撃者による漏洩や流出、アクセス制御の設定の誤りによる偶発的な漏洩、 生成 AI による記憶、特にトレーニング中や推論中の LLM による記憶のリスクにさらされます。 厳格なデータプライバシーコントロールを実施し、徹底的なセキュリティ対策を実施して、この情報 の機密性を保護することは、組織にとって非常に重要です。 ServiceNow のソリューション ServiceNow データプライバシーソリューションは、すぐに利用可能なデータ分類プラットフォーム 機能にバンドルされたアドオンで、データディスカバリーとデータの匿名化が追加されています。 ServiceNow データ分類 ServiceNow データ分類は、データの機密度と不正開示がもたらす可能性のある影響に基づいて、 データを分類して管理する方法を組織に提供します。事前定義された、またはカスタムのデータ分類 を使用することで、企業はデータを個人を特定できる情報 (PII) や制限付きデータなどのさまざまな カテゴリに整理し、機密情報を適切に保護できます。この秩序だったアプローチは、データ保護計画 に役立ち、全体的なデータガバナンス戦略を形成して強化するための重要なステップとなります。 ServiceNow データディスカバリー ServiceNow データディスカバリーは、組織が ServiceNow インスタンス内の PII/PHI などの機密 データを検出するのに役立ちます。クレジットカード番号、電話番号、社会保障番号 (SSN) などの 構造化された機密データについては、すぐに利用可能な一般的なデータパターンを使用するか、独自 のデータパターンを作成できます。名前、住所など、構造化されておらず、多くの場合コンテキスト ベースの機密データについては、組織は AI と機械学習の力を活用して、識別を支援できます。 ServiceNow データの匿名化 ServiceNow データの匿名化は、データベース内の機密データを恒久的に削除または隠蔽し、データ プライバシー規制を確実に遵守することを目指している企業にとって重要なプロセスです。SSN の 最後の 4 桁のような部分的な匿名化から、クレジットカード番号の完全な匿名化まで、組織はさま ざまな手法を使用してデータを匿名化できます。さらに、合成置換という、仮名や偽識別子を使用し てユーザーデータを匿名化する機能により、プライバシーと規制コンプライアンスの遵守を実現しな がら、データ構造の完全性を維持できます。匿名化ジョブは、本番環境と非本番環境の両方で、リア ルタイムで、または特定の調査結果に基づいてスケジュールできます。主なユースケースの 1 つは、 テスト目的で本番データをインポートし、実際のデータを扱う開発者や請負業者と共有する際のセ キュリティとプライバシーのリスクを軽減することです。 メリット ServiceNow データプライバシーソ リューションを使用すると、本番環境 と準本番環境で機密データを検出して 匿名化できます。多くの場合、クロー ン作成時に下位の環境 (テスト、開発、 ステージングなど) から機密データを 削除するために使用されます。また、 セキュリティ、プライバシー、情報技 術に関するポリシーや規制へのコンプ ライアンスを維持する手段として使用 されることもあります。 データガバナンス 組織内の機密データを整理して把握し、 適切なセキュリティコントロールを適 用して、規制要件に準拠します。 ダークデータの発見 未公開および未使用の機密データを特 定し、悪用や生成 AI による取り込みの リスクを軽減します。 リアルタイムの機密データの処理 プラットフォームに入力された、また は更新された機密データをリアルタイ ムで検出して匿名化し、意図しない データ漏洩のリスクを防ぎます。 コンプライアンスの徹底 個人情報や機密情報を保護し、GDPR、 HIPAA、CCPA などの規制およびプラ イバシー法を遵守します。 分類、検出、匿名化 ServiceNowデータプライバシー データの把握 データの保護 データの匿名化データ ディスカバリー データ分類 Now Assist：プロンプトと応答 モデルトレーニングデータ メールデータ構造化データと非構造化データ リアルタイムデータ データシート ユースケースの例 組織間のコラボレーションにおける機密情報の保護：企業間のコラボレーションにおいて、機密情報 の共有は大きな課題です。たとえば、ある医療機関では、治療方法を開発する研究組織と患者データ を共有する必要がある場合があります。データの匿名化手法を使用すると、各患者の特定につながる 可能性のあるすべてのデータフィールド (名前、年齢、性別など) を匿名化し、研究開発組織が必要 とする重要なデータ属性を維持しながら、患者の機密性を保護することができます。 アナリティクスチームが顧客データから有意義なインサイトを入手するための支援：顧客インサイト を得ることは、企業が継続的な改善を推進する上で非常に重要です。しかし、悪用の可能性への懸念 により、顧客はデータの共有をためらいがちです。小売企業にとって、顧客情報を保護して、規制と コンプライアンスの基準を遵守することは非常に重要です。データの匿名化手法を採用することで、 小売企業は個人データを効果的に削除、隠蔽、匿名化し、顧客のプライバシーと機密性を維持でき ます。 監査を目的とした機密データの検出と処理：金融機関は、顧客に関する機密情報を適切に識別して管 理し、厳格なプライバシー規制や報告規制を遵守する必要があります。データプライバシーは、機密 データを保護し、プライバシーを侵害することなく情報を共有して分析できるようにするため、この プロセスに不可欠です。機密データが正しく検出、保護、匿名化されていることを監査人に示すこと は、コンプライアンスと信頼の維持において極めて重要です。 データプライバシーの機能 Core プラット フォーム データ プライ バシー データ分類 機密性とリスクに基づいてテーブルと列のデータを分類します。 ✓ 受信メール (RTA) 受信メールに含まれる機密データをリアルタイムで検出し、匿名 化します。 ✓ AI エージェント プロンプト、応答、データ抽出により、リアルタイムのインタラ クションを検出して匿名化します。データ形式を保持するための 合成データ置換を含みます。 ✓ ユーザーデータの匿名化 ユーザーに関連付けられた PII を匿名化します。 ✓ スケジュール済みジョブ テーブル内の機密データをスケジュールに基づき、およびオンデ マンドで検出して匿名化します。例：クローン作成、本番環境の スキャン、準本番環境のスキャン。 ✓ リアルタイム匿名化 (RTA) テーブルと列の機密データをリアルタイムで検出し、匿名化し ます。 ✓ 詳細な調査結果 特定の列内で機密レコードをリアルタイムで検出してレビューし ます。 ✓ リアルタイム API カスタムワークフローのアドミンと開発者向けのリアルタイム データ検出と匿名化 API。 ✓ AI ディスカバリー 標準的なパターン (名前、組織、住所など) に従わない機密データ を検出します。 ✓ 添付ファイルのスキャン 添付ファイル、PDF、DOC(X)、TXT 内の機密データを検出し、 アドミンに通知します。 ✓ ServiceNow データプライバシー ダッシュボード データ分類タイプ 匿名化の手法 匿名化ポリシーの定義 AI/ML データディスカバリー © 2025 ServiceNow, Inc. All rights reserved. ServiceNow、ServiceNow のロゴ、Now、Now Platform、およびその他の ServiceNow のマークは、米国および/またはその他の国における ServiceNow, Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名、ロゴは、関連する各社の商標である場合があります。 servicenow.com/jp データシート