API 統合とは?

API 統合とは、複数のアプリケーションを API で接続し、データ、デバイス、システム間の相互作用を促進させることです。

ビジネス用のアプリケーションやシステムを構築する際、ゼロから始めることを望む開発者はほとんどいません。その代わりに、既存のインフラストラクチャを基にして、すでに確立された実績のあるリソースを活用するようにアプリケーションを設計すれば、より効果的に時間を利用できることを彼らは知っています。新しい家電製品の開発者が、一般的な電源ソケットで機能するよう既存のプラグ設計を取り入れるのと同様に、開発者は「アプリケーションプログラミングインターフェース」(API) を利用して、自社のアプリケーションを既存の企業ネットワークに「接続」させることができるのです。

API は、新しいアプリケーションソフトウェアの構築と統合を支援するために設計されたツール、定義、プロトコルの集合体です。

API を一種の「メニュー」と考えることもできます。このメニューから開発者は、アプリに含めることのできるオプションのリストを、各オプションの機能説明とともに閲覧することができます。これにより、これらのオプションがどのように構築され表示されるかについて完全に理解していなくても、機能に基づいて組み込みたい操作を選択することができます。

つまり、API を利用することで、開発者は時間をより効率的に使い、必要なコーディング作業を減らして、同じシステムやプラットフォームとやり取りするすべてのアプリケーションの一貫性を促進することができます。API 統合により、2 つ以上の API が、シームレスで安全に、人が直接関与することなく、データや機能を簡単に共有できるようになります。

API 統合は、以下に挙げるような、ビジネスにおけるいくつかの機能をもたらします。

自動化

API 統合は、アプリケーションが直接、自動的に情報をやりとりすることを可能にし、ビジネスプロセスやその他のアクションを自動化するために不可欠なコンポーネントとなっています。

API 統合のメリット - ServiceNow

スケーラビリティ

企業は、API 統合により、新しいアプリケーションを開発し、既存のネットワークと統合する必要があるたびに、開発者にゼロから作業を始めることを強いるのではなく、異種のシステムやソフトウェアを迅速に接続することができるようになります。これにより企業は、変化するニーズに合わせて簡単にスケールすることができます。

可視性

API 統合では、アプリケーション間のデータ交換のための標準化された汎用的な方法を作成します。また、関連するシステムとプロセス内のすべてのトラフィックに関する、明確なエンドツーエンドのビューを提供しているため、企業は、データを追跡し、異常がないか監視を行って、重要なデータセットを分析して貴重なインサイトを明らかにすることができます。

正確性

接続されていないシステム間のデータ転送を人手に頼ることは、危険を伴います。人為的なミスによって重要なデータセットが簡単に破損し、使い物にならなくなる可能性があります。API 統合では、人為的な要素を排除して、大量の複雑なデータも、間違いの発生をする心配することなく転送できるようになります。

問題を抱える企業のニーズと能力に応じて、API 統合に向けて取り組む際に検討すべきオプションがいくつかあります。

すぐに使える機能を利用する

API 統合を実現したい企業は、コネクタアプリケーションを使用する選択肢を取ることができます。サードパーティのソフトウェアベンダーが提供するコネクタアプリケーションは大量生産されており、特定のソフトウェアプラットフォーム間の統合のための API が組み込まれています。多くの場合、手軽で簡単なソリューションである一方で、「コネクタアプリケーション」は、顧客アプリケーションで利用できるものと同等の制御と多様性を備えていない傾向があります。

カスタム統合を設計する

API の機能をより直接的に制御し、API が既存のシステムで最適に機能するように、企業によっては、自社で設計するか、あるいはソフトウェアの専門家と契約して、コードを記述しコネクタを開発することを選択する場合があります。しかし、これは多くの場合、より多くの時間とリソースを必要とするアプローチです。

API 統合プラットフォームに投資する

これらの製品は、ある SaaS システムを企業レベルで別の SaaS システムに接続できるようにするもので、通常、SaaS 企業によって構築されます。これらのソリューションは、一般的に「双方にとって最善の」アプローチであり、コネクタアプリケーションよりも詳細なカスタマイズが可能でありながら、企業側の時間やリソースに対する投資も少なくて済みます。

統合プラットフォームには、一般的に 3 つのバリエーションがあります。

  • Any-to-any iPaaS
    サービスとしての Any-to-any 型統合プラットフォーム (iPaaS) は、複雑な統合、データ変換、CRUD 操作、API 管理、ETL、EDI などで、複数の異なる企業システムを接続できるように設計された、外部/スタンドアロン/専用設計の統合プラットフォームの一種です。Any-to-any iPaaS の例としては、MuleSoft や Boomi などがあります。
  • SaaS 専用 IPaaS
    サードパーティベンダーの SaaS (サービスとしてのソフトウェア) の一部として含まれる SaaS 専用 IPaaS は、ベンダーの製品を他の企業システムに接続するユースケースを解決するものです。これらの製品は、コネクタと組み合わせた基盤となる統合プラットフォームや、ベンダーのアプリケーションに組み込まれたパッケージ化された統合機能を特徴としています。SaaS 専用 iPaaS は、汎用 iPaaS と比較して、この特定のユースケースに対して、より高度な機能をすぐに利用できる形で提供しています。
  • サードパーティの統合 ISV と GS パッケージ統合
    統合プラットフォームの最後の分類であるサードパーティ統合 ISV と GS パッケージ統合は、通常、ベンダーの API を使用してターゲットの SaaS プラットフォーム上でネイティブに設計されています。この種の統合プラットフォームは、一般的なユースケースに対して重要なビルトイン機能を備えています。

API 統合プラットフォーム (「データ統合プラットフォーム」とも呼ばれる) は、API 開発、統合テスト、大規模な API 統合管理など、API 管理に関連するすべての要素を一元的に管理するリソースを提供しています。簡単に言えば、アプリケーション間でデータの受信、検証、準備、送信を行うことができる一元的な場所として機能するものです。

これらの機能により、企業はいくつかの明確な利点を享受することができます。

使いやすい新規 API の迅速な作成

API を効果的に利用するためには、十分な機能を備え、企業特有のニーズに合わせてカスタマイズされている API を使用する必要があります。しかし、カスタム API をゼロから構築するには、多大な時間、リソース、専門知識が必要です。一方、サードパーティの API を利用すれば、より迅速な対応が可能となりますが、機能性の面では多くの場合、トレードオフがあります。API 統合プラットフォームには、サードパーティユーザーが品質を犠牲にすることなく、完全にカスタマイズされた API を迅速に構築するためのツールが含まれています。API 統合により、企業は複数のシステム (アプリやプラットフォーム) を組み合わせて、エンドユーザーにとって根本的な複雑さをすべて取り除いた、シームレスなエンドツーエンド体験を提供する新しいサービスを作ることができます。

プロセスの自動化の向上

API の統合により、複数のシステムを単一のシームレスなエンドツーエンドのワークフローに接続することが可能になります。高度な技術を取り入れることで、重要なビジネスプロセスを自動化し、組織全体の精度と効率を向上させることができます。

市場の拡大

API 統合により、サードパーティの開発者が強力で効果的なアプリケーションやその他のソリューションを構築できるようになり、アプリケーション開発や SaaS プラットフォームへの参入と機会が増加します。

人的ミスの削減

チームや部署にまたがって、必要なすべてのタスクを実行できる単一のアプリソリューションを見つけることは、非常に困難な場合があります。会社や顧客が満足できる仕事をするために、社内の従業員は多くの場合、特定のデータセットに対応するためのさまざまなツールやソフトウェアソリューションを使用する必要があります。残念ながら、これらのシステム間での情報の転送は、従来、複数のシステム間のコピー&ペースト (「回転椅子統合」とも呼ばれる) に依存していました。適切な API 統合プラットフォームでは、これらのアプリケーションやツールを直接接続し、精度を向上させ、人為的なミスのリスクを大幅に削減することができます。

データサイロの解消

テクノロジーが変化したからといって、既存の旧式のテクノロジーシステムが自動的にアップグレードされるとは限りません。古いレガシーシステムとそこに含まれるデータについては、最新のシステムにアクセスしたり、統合したりすることが難しくなることがあります。API 統合プラットフォームでは、内部使用目的に特化した API を構築し、古いサーバーからデータを抽出して利用することが可能です。

エンドツーエンドのプロセスの可視化と測定

API や API インテグレーションを使用した大規模な本番環境では、その使用状況や信頼性を管理することが課題となる場合があります。クラウド用にクラウドで構築されたプラットフォームは、チームが接続を簡単に、また視覚的に管理し、プロセスをトラッキングして測定し、全体的なパフォーマンスを向上させることができるようにします。

企業での統合の将来を見据えた機能

技術の進歩は、それ自体の上に築かれる傾向があり、その結果、急速な成長を遂げ、時間の経過とともに加速する一方です。「IoT (モノのインターネット)」機能、ウェアラブルデバイス、AI などの出現により、テクノロジーの未来は、今後数年間で多くの根本的な変化を経験することになると思われます。このマクロトレンドは、開発者のグローバルコミュニティによっても推進され、アプリケーション開発における変化のペースを高めています。正しい API 統合プラットフォームとは、このような変化に対応しながら成長し、もはや最先端とは言えないアプリケーションやシステムに対しても信頼性の高い接続性を提供するものです。つまり、API プラットフォームは、アプリケーション間だけでなく、現在と未来の間のギャップを埋めるのに役立つものなのです。

アプリケーションの効果、効率、分析的インサイトを最適化するために、API 統合は不可欠になってきています。また、API 統合のための信頼性の高いアプローチを確実に取りたい企業にとって、ServiceNow プラットフォームの API と統合ツールは、必要な最高クラスのソリューションを提供します。ServiceNow API 統合ツールは、IaaS、SaaS、ERP、オンプレミスアプリケーション、レガシーシステム、データソース、データベースなど、組織の内外にある重要なリソースを統合します。これにより、ビジネス上の問題により迅速に対処することが可能になるとともに、広範な統合をサポートし、自動化されたワークフローを適用して、継続的にサービスを改善することができます。

ServiceNow IntegrationHub

受賞歴のある Now Platform 上に構築された ServiceNow IntegrationHub により、ユーザーはサードパーティシステムとの再利用可能な統合を構築し、どこからでも接続することができます。さまざまなコミュニケーションアプリ、DevOps と CI/CD ツール、自動化されたワークフロー、記録システムとの統合が可能です。ローコード開発ツールを適用すれば、API を大規模に構築できます。

簡単に接続して、一元化されたダッシュボードでシステムを管理します。IntegrationHub を使用することで、企業はプラットフォームの簡素化、価値実現までの時間の短縮、TCO 削減の恩恵を受けることができます。

IntegrationHub の詳細

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