ServiceNowとNVIDIA、企業全体にわたって、
新たなレベルのインテリジェントなAIエージェントを推進
・新しいApriel Nemotron 15B推論モデルは、パフォーマンス、コスト、拡張性に特化して設計し、低レイテンシー、推論コストの削減、より高速なエージェンティックAIを実現
・ NVIDIA NeMoマイクロサービスとの統合により、Workflow Data Fabricのデータ処理を高速化し、モデルの精度とパーソナライズされたユーザー体験を向上させるクローズドループ型のデータ・フライホイールプロセスを推進
【2025年5月8日】
※本資料は、2025年5月6日(米国時間)付けで米国ServiceNow, Inc.が発表した報道資料の抄訳版です。
ServiceNowとNVIDIAは本日、ServiceNowの年次カスタマー・パートナーイベント「Knowledge 2025」において、企業全体にわたって新たなレベルのインテリジェントなAIエージェントを推進するため、両社のパートナーシップを拡充することを発表しました。この発表の一環として、NVIDIAと共同開発したServiceNowの新たなハイパフォーマンス推論モデル 「Apriel Nemotron 15B」を発表しました。これにより、関係性を評価し、ルールを適用し、目標を比較検討して、結論を導き出し、意思決定を支援します。Apriel Nemotron 15BはオープンソースのLLM(大規模言語モデル)で、NVIDIAおよびServiceNowが提供するデータによってポストトレーニングされており、低レイテンシー、推論コストの削減、エージェンティックAIの高速化の実現を支援します。両社はまた、NVIDIA NeMoの一部マイクロサービスを統合することで、ServiceNowのWorkflow Data Fabricに高速なデータ処理を導入し、モデルの精度とパーソナライズされたユーザー体験を向上させるクローズドループ型のデータ・フライホイールプロセスを推進する計画も発表しました。
Apriel Nemotron 15B推論モデルは、リアルタイムのワークフロー実行に特化したコンパクトでエンタープライズグレードのLLM開発における重要な前進を示しています。このモデルは、NVIDIA NeMo、NVIDIA Llama Nemotronポストトレーニングデータセット、およびServiceNowのドメイン固有データを使用し、Amazon Web Services(AWS)上のNVIDIA DGX Cloudによってトレーニングされました。このモデルは、高度な推論機能をより小さなサイズで実現しており、NVIDIAのGPUインフラ上で NVIDIA NIMマイクロサービスとして、より高速で効率的、かつコスト効率よく稼働することができます。ベンチマークでは、同等サイズのモデルとして有望な結果が示されており、エージェンティックAIワークフローを大規模に強化する可能性があることを裏付けています。このモデルの登場は、エンタープライズAIが変革の原動力として急速に拡大している状況において、ビジネスが増大する複雑性に対応し、マクロ経済的な不確実性を乗り越え、よりスマートで柔軟な運営を実現するための助けとなることを示しています。
ServiceNowとNVIDIAは、モデルの継続的な革新とAIエージェントのパフォーマンス向上を支援するため、ServiceNowのWorkflow Data FabricとNVIDIA NeMoの一部マイクロサービスを統合する共同のデータ・フライホイールアーキテクチャに関する新たな連携を発表しました。この統合アプローチにより、エンタープライズのワークフローデータを収集・文脈化し、推論モデルの洗練と最適化を図ります。また、データの利用・処理においては、顧客がセキュリティとコンプライアンスを確保しながら、管理権限を持てるようにガードレールも設けられています。これにより、モデルの精度と適応性を高めるクローズドループ型の学習プロセスが実現され、エンタープライズの生産性向上を目的とした、よりパーソナライズされ文脈に応じたAIエージェントの開発と導入が加速されます。
ServiceNowのプラットフォームおよびAI担当EVPであるジョン・シグラー(Jon Sigler)は、次のように述べています。「今回の新しいApriel Nemotron 15B推論モデルにより、私たちは、状況に応じた判断を下し、複雑なワークフローに適応し、パーソナライズされた成果を大規模に提供できるインテリジェントなAIエージェントを実現しています。しかし、今回発表したモデルはイノベーションの一部にすぎません。Workflow Data FabricとNVIDIA NeMoを活用したデータ・フライホイールの構築という共同の取り組みが、学習と改善の好循環を可能にしています。これにより、状況を正確に把握し、深くパーソナライズされ、企業のリアルタイムなニーズにしっかりと対応するAIエージェントを構築することができます。」
NVIDIAのエンタープライズ向け生成AIソフトウェア担当VPであるカリ・ブリスキ(Kari Briski)氏は、次のように述べています。「NVIDIAとServiceNowは、AIツールを通じて人々の生産性を再定義し、より多くの業務を達成できるよう支援するという共通の使命を掲げています。両社は協力して、エンタープライズグレードの推論エンジンとして機能するApriel Nemotron 15Bモデルを構築し、さらにNVIDIA NeMoマイクロサービスをServiceNowのWorkflow Data Fabricに統合する計画を進めています。これにより、インテリジェントなデジタルエージェントのための強力な基盤が提供されます。」
新たなApriel Nemotron 15B推論モデルとデータ・フライホイールの統合により、AIエージェントは継続的なデータとプロセスのフィードバックを活用し、顧客の高まるニーズに、より的確に対応できるようになります。たとえば、AIエージェントが過去の顧客対応履歴を参照しながら問題を論理的に分析し、最適な次のアクションを提案することで複雑な請求問題を解決するといったことが可能になります。AIエージェントは対応を重ねるごとに、より迅速かつ正確、そして効率的になっていきます。ServiceNowとNVIDIAは、企業内のデータをリアルタイムでパーソナライズされたアクションへと変換する未来を共に実現しようとしています。
この最新のマイルストーンは、最近発表されたAIエージェント評価ツールや、NVIDIA Llama NemotronモデルとServiceNow AIプラットフォームの統合を基盤とし、エージェンティックAIの開発を加速させるものです。ServiceNowとNVIDIAは、LLMとそれによって実現される体験が、単に高度であるだけでなく、測定可能で、安全性が高く、実際の業務環境での導入に適していることを確実にする革新を共に設計するという共通のビジョンを持っています。Apriel Nemotron 15B推論モデルの共同開発とデータ・フライホイール統合は、両社の深いパートナーシップにおける自然な次のステップであり、企業のワークフローをより高速・高精度・高コスト効率で支えるための協業をさらに推進するものです。
提供時期
Arriel Nemotron 15Bモデルは、2025年度第2四半期に提供開始予定です。
追加情報
ServiceNow Knowledge 2025については、こちらをご参照ください。
以上
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