ソフトウェアライセンスとは?

ソフトウェアライセンスは、ソフトウェアの著作権と知的財産権を保護するためにソフトウェア作成者とエンドユーザー間で締結する法的契約です。

ただし、ソフトウェアライセンスは単にクリックして先へ進むための利用規約ではありません。その作成者のソフトウェアでエンドユーザーができることとできないことの具体的な概要を示し、配布と使用について法的に拘束力のある規定を提示します。また、法的責任、インストール、保証に関連するものを含めたユーザーの権利も明確に指定します。つまり、ソフトウェアライセンスは著作権法を侵害することなくソフトウェアを使用する方法を厳密、明示的に規定したものです。

すべてのソフトウェアライセンスは当該ソフトウェアの法的に許容される使用方法を規定するという基本機能は同じですが、ソフトウェアライセンスには多種多様なサブカテゴリがあります。こうしたカテゴリは必ずしも排他的ではなく、異なる種類のソフトウェアライセンスが重複することもよくあります。

アンカー

特定のデバイスのみに適用されるソフトウェアライセンスです。ソフトウェアアプリケーションは契約で規定されたデバイス (1 台または複数台) でのみ使用できます。

コピーレフト

オリジナルのソフトウェアに対する改変または拡張は、同一のソフトウェアライセンスの下で配布し、名称や制限事項が同じでなければなりません。

デバイス

デバイスライセンスはソフトウェア使用権を特定台数のデバイスに付与します。

機能

アプリケーションの特定の機能に独自のライセンスが付随し、ユーザーがアクセス可能/不能な機能を定義しています。

固定期間

ソフトウェアライセンスは事前設定された期間のみ利用可能です。その後はライセンスの有効期限が切れ、ユーザーが使用資格を喪失します。

LGPL

改変された、または一部がアプリケーションにコピーされたオープンソースライブラリがソフトウェアにリンク付けされていることがあります。

従量制

ソフトウェアライセンスは使用量を基準とし、その使用量はローカルに記録されてソフトウェアサプライヤーのサーバーに報告されます。従量制ライセンスは従量課金制 (PAYG) モデルを採用していることが多く、使用時間、使用回数、その他の要因を基準とします。

オフラインユーザー

ユーザーはライセンスを特定の期間チェックアウトできます。この期間内は、オンラインアクセスは不要です。

パーミッシブ

無料のオープンソースソフトウェアで使用されることの多いパーミッシブライセンスは、ソフトウェアの改変と配布について最小限の要件のみを含みます。

永続

ソフトウェアの購入後、エンドユーザーは有効期限なしでアクセスと使用ができます。永続ライセンスのユーザーは、契約の範囲内でソフトウェアを永続使用できます。

プロプライエタリ

ソフトウェアとすべての関連権利は留保されています。ソフトウェアはいかなる方法でも改変または再配布できません。

フローティング

ソフトウェアライセンスはグループ内の一定人数のユーザーに対して許可されます。

プロジェクトベース

場所や会社にかかわらず連携できるように設計されているプロジェクトベースのライセンスは、メインライセンスの下でプロジェクトチームのメンバーに使用権を付与します。これはチームが複数の組織にまたがる場合にも適用されます。

パブリックドメイン

これは基本的に誰でも制約なくソフトウェアの使用と改変が許可されるパーミッシブライセンスです。

申し込み

サブスクリプションライセンスでは、法的に規定された期間内にユーザーが繰り返しソフトウェアにアクセスできます。このタイプのライセンスの多くは初回契約期間後に自動更新され、決まった終了日はありません。

サポートとメンテナンス

永続ライセンスの一部として存在することの多いサポートとメンテナンスライセンスでは、ソフトウェアサプライヤーが提供する継続的なアップデートと修正を利用できます。

試用版

一種の固定期間ライセンスである試用版ライセンスでは、ユーザーがソフトウェアの機能を限定された期間内に試してから、フルライセンスを契約するかどうかを選択できます。

使用時間

使用時間ライセンスは従量制ライセンスのサブセットです。ユーザーは指定された終了日または事前設定された時間数までソフトウェアにアクセスできます。

ホワイトリスト

ホワイトリストライセンスは、定義済みユーザーリストに基づきソフトウェアへのグループアクセスを許可します。

もうひとつ検討に値するソフトウェアライセンスの主な区別は、ライセンスの実装方法と場所です。オンプレミスライセンスは組織のローカルサーバーに完全インストールする必要がありますが、SaaS ライセンスはインターネット経由で、リモートでアクセスと管理をします。SaaS ソフトウェアライセンスは一般にオンプレミスライセンスの進化版と見なされており、社内メンテナンスなしで柔軟性とセキュリティが向上します。

前述のように、ソフトウェアライセンスはソフトウェアとアプリケーションの使用方法、使用場所、使用者を厳密に規定します。具体的に、ソフトウェアライセンスは以下の点を規定して概要を示します。

  • ソフトウェアの有効ユーザー数
  • 日付と使用期間
  • 著作権侵害の詳細
  • ソフトウェアプロバイダーの契約上の義務
  • 問題仲裁プロセス
  • 配布許可と制限
  • 使用権 (改変と複製を含む)

ソフトウェアライセンスにさまざまな種類があるように、ソフトウェアライセンスの料金モデルも多種多様です。こうしたモデルも一部重複する場合があります。

  • 従量制/段階的料金制
    ユーザー数が増えるほど企業が支払う 1 ユーザーあたりの料金は下がります。
  • 指名料金制
    すべてのユーザーが独自の個人ログイン情報を持ち、料金モデルに計上されます。
  • 同時実行料金制
    企業は一定数のライセンスをセット購入し、複数のユーザーに振り分けることができます。
  • 月額/年額料金制
    ソフトウェアライセンスの更新料は、月単位または年単位で繰り返し請求されます。
  • パッケージベース料金制
    ソフトウェアライセンスは特定のパッケージで提供され、ユーザーは特定のコストで一定数の機能にアクセスできます。料金が高いパッケージほど利用できる機能数も増えます。
  • 永続料金制
    1 回払いの料金でソフトウェアライセンスを永続的に使用できます。料金を繰り返し請求されることはありません。

企業は自社の知的所有権を使用する顧客が常に公正で責任感があると信頼できることが理想です。ただし、ほとんどの顧客にプロプライエタリソフトウェアを不正使用する意図はないとはいえ、規定されていない権限、著作権、認可は、故意または過失による侵害につながるおそれがあります。ソフトウェアライセンスは信頼性の高いセーフティネットとして、企業とエンドユーザーを危険や法的罰則から守ります。

具体的に、ソフトウェアライセンス契約は次のようなメリットをもたらします。

ソフトウェア不正使用の防止

ソフトウェアライセンスによる制約がなければ、ユーザーによるプロプライエタリソフトウェアを複製、改変、または再販を防止する手だてがほとんどありません。適切なライセンスはソフトウェアが適正使用され、公正な支払いが開発者に対して行われることを保証します。

ソフトウェア所有権の保持

ソフトウェアライセンスは、企業がソフトウェアをユーザーに売却するのではなく「貸し出す」ことができるようにするものです。ソフトウェア制作者は所有権を保持し、使用方法と配布を監督し、同一ソフトウェアを複数のユーザーにライセンス供与できます。

法的責任の規定

法的責任はソフトウェア使用における複雑な問題です。ソフトウェアライセンスは法的責任と社会的責任を明確にし、ユーザーとベンダーの双方を保護し、緊急の法的問題が発生した際には公正な責任を保証します。

保証の免責

導入したソフトウェアが、ユーザーの期待を十分に満たせないこともあります。このような場合は、ソフトウェアライセンスが保証の免責を提供し、さらに責任を明確にして問題が発生した際に企業を保護します。

必要に応じた使用の停止

正当な理由もなくユーザーのアクセスを停止または一時停止することは良い手ではありませんが、その権利を保持しておくことはビジネスにおいて賢明な一手です。ライセンスを撤回する権利を自社に付与する条項をソフトウェアライセンスに加えておけば、時間だけでなく費用もかかる可能性のある紛争の発生を防ぎ、プロプライエタリソフトウェアをより完全にコントロールしやすくなります。

ソフトウェアライセンスは、現代のソフトウェアベンダーとその顧客が保護され、プロプライエタリソフトウェアが適正に使用され、確立した慣習に沿っていることを確保するために欠かせないものです。残念ながら、ライセンスの複雑性に対処し、漏れのないライセンス管理を実践することは非常に困難です。ServiceNow Software Asset Management がその解決策を提示します。

ServiceNow Software Asset Management は企業に次の権限を与えます。

  • 監督の強化と無駄の最小化
  • IT 支出の最適化と節約の余地の発見
  • ライセンスのコンプライアンスにより財務と訴訟のリスクを軽減

シングルアーキテクチャプラットフォームで実行される Software Asset Management は、コンプライアンスとコストの問題について管理、優先順位設定、対処するための強力な可視化ツールです。さらに、詳細でありながら使いやすいダッシュボードは、シンプルなライセンスコンプライアンスのレビュー、モニタリング、最適化を可能にします。

ServiceNow Software Asset Management なら、コンプライアンスのリスクからビジネスを守り、成果の改善と支出削減も実現できます。

可能性を発掘する

ソフトウェアライセンス、ハードウェア資産、クラウドのエンドツーエンドのライフサイクルを 1 つのプラットフォームで自動化します。

連絡先
Demo