IT (情報技術) とは?

IT (情報技術) とは、テクノロジーを使用して幅広いビジネスソリューションを提供するプロセスと戦略を指す用語です。

ITSM のデモ
IT (情報技術) について知っておくべきこと
IT が重要な理由 ビジネスと従業員にとっての IT のメリット IT におけるハードウェアとソフトウェアの違い オンプレミスとクラウドの違い ServiceNow による IT の管理

IT は、社内のコンピューターネットワークシステムのインストールとメンテナンスを担当する部署を示す用語としてよく使用されます。 IT 部門の専門家は多くの場合、修復が必要なコンピューターの問題が発生したときに呼び出されるエキスパートとして社内で認識されています。 しかし組織内における IT の業務は、一般的な修復よりはるかに広範囲です。

IT はビジネスにおけるコンピューティングのほぼすべての側面を網羅します。 これには情報システムの調査、概念化、開発、実行、サポートも含まれます。 また、IT はシステム自体、特にソフトウェアアプリケーションとそれを稼働させる物理ハードウェアを指す場合もあります。 また、IT には「IT ガバナンス」という意味も含まれます。これは組織が目標を達成する一方で IT リスクを効果的に管理できるよう、情報技術を適切に使用することを指します。

このように IT は業種や企業の間で幅広い用途があり、たとえ独立した IT 部門を設置していない企業であっても、今日のほぼすべてのビジネスには何らかの IT コンポーネントが含まれています。

デジタル時代が到来した当初から IT はビジネスに不可欠の要素となっていましたが、 テクノロジーが複雑さを増すほど、IT の多様なコンポーネントも複雑になってきています。 現在、IT は複数の構造が複雑に入り組んでおり、通信、セキュリティ、クラウドコンピューティング、データセンター、ネットワーク、ストレージ、コンピューター、サーバーなどのテクノロジーを含みます。

IT のロールと責務とは?

IT は幅広いシステム、プロセス、戦略、リソースを網羅する包括的用語であるため、情報技術に関連するロールや責務も多種多様です。 以下にその例を示しています。

  • IT ディレクター、CIO/CTO、またはバイスプレジデント
  • システムエンジニアリングマネージャー
  • IT プロジェクトマネージャー
  • ビジネスアナリスト
  • ネットワーク管理者
  • ハードウェア技術者
  • ヘルプデスクアナリスト
  • ヘルプデスクサポート

 

すべて展開 すべて折りたたむ IT が重要な理由

現代のビジネスは IT の上に成り立っています。 管理情報システムを採用して重要データの収集、分析、報告を行うことから、リモート化が進む勤務体制に合わせて基本的な通信機器を正しく機能させることまで、IT はあらゆる側面に関与しています。 さらに、部署間やユースケース間で IT を効果的に採用できる組織は、間違いなく競争上の優位性を確保できます。

現在の IT 強化への流れも、IT に関する責務の増大へとつながっています。 組織が対応を迫られる新たな IT ニーズには以下のようなものがあります。

モバイル使用の増加

職場での BYOB ポリシーを採用する組織が増えています。 さらに新型コロナウイルスの感染拡大とその後の自粛生活により、多くの組織は在宅勤務の方針も採用せざるを得なくなり、従業員用のモバイルデバイス、ワイヤレスホットスポット、ローミング機能の管理責任の一部または全部を負うようになっています。

信頼性の高いビデオホスティング

世界的なパンデミックの中での対面式コミュニケーションへのニーズが高まる中、デジタルビデオ会議は従来の電話会議に代わり、ビジネスにおいて急速に一般的になりつつあります。 IT は効果的なビデオホスティングを推進するため、適切なネットワーク帯域幅を確保する必要があります。

オフサイトのデータ管理

多くの組織では、大規模な「サーバーファーム」を社内でホスティングする代わりに、サードパーティのクラウドベンダーをデータの保管に利用しています。 IT はこうしたベンダーと円滑に連携して、データのセキュリティと可用性を確保する必要があります。

効果的なデータ処理

データ収集機能が向上するにつれ、利用可能なデータ量も飛躍的に増加しています。 組織は IT に大量のデータ処理を任せ、高い処理能力、高度なソフトウェア、分析インサイトを取り入れています。

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ビジネスと従業員にとっての IT のメリット

IT に求められているのは、組織内のあらゆるコンピューティングの管理と最適化であるため、そのもたらすメリットはほぼ無限です。 デジタルテクノロジーがもたらすビジネスの利点は IT のメリットと見ることもできます。 このメリットは通常、以下のカテゴリに分類されます。

連携とコミュニケーションの向上

ソフトウェアベースのコミュニケーションツールや社内プラットフォームでは、多数のチームや個人が効果的に連携し、プロセスを確立し、タスクの優先順位を付けることができます。

アジリティと生産性の向上

コミュニケーションの改善と技術サポートの向上によって、組織は市場の変化により迅速に対応できるようになります。 さらに、自動化機械学習によって製品開発が促進され、所要時間が短縮するため、より多くの成果をより短時間で達成できるようになります。

ROI の向上、節減、収益向上

クラウドベンダーへのアウトソーシングによって多くの IT サービスの投資コストが大幅に削減されました。 自動化は余剰人員の必要性を低減します。 生産性の向上は短期間での収益増を意味します。 さらに、IT の進化 (e コマースストアなど) は、実績のある多くの組織にとって、新しい収益源となります。

最適なデータストレージ

従来のデータストレージソリューションは管理が難しくデータがサイロ化しがちで、基本的な情報にもアクセスしにくいものでした。 IT の進化によるクラウドベースのデータストレージなどは、データを整理して割り当てるため、権限のあるユーザーなら世界のどこからでもアクセスして利用できます。

データセキュリティの強化

ささいなデータ流出であっても、データの損失または破損に対して組織は数百万ドルのコストを負うことになりかねません。また顧客情報を保護できなかったときの社会的評判に対するダメージは言うまでもありません。 しかし、適切な IT アプローチを取れば、データセキュリティを向上させ、すべてのシステムを最新のセキュリティ対策で最新の状態に維持できます。

顧客と従業員のエクスペリエンス向上

対象が顧客でも従業員でも、IT の主な仕事は同じです。ユーザー満足度を向上させるため、より優れた、より効果的なプロセスを促進することです。

つまり、効果的な IT ソリューションを導入している組織は全社的な改善が見られるということです。

IT におけるハードウェアとソフトウェアの違い

IT の最も困難な側面の 1 つは包括性です。 IT の範囲は物理ハードウェアや、その上で稼働するソフトウェアにまで及びます。

ソフトウェア

IT ソフトウェアはアプリケーションとシステムソフトウェアで構成されます。 アプリケーションにはメールサーバー、Web サーバー、データベース、トランザクションシステム、顧客管理システムが含まれます。 システムソフトウェアには、オペレーティングシステム、ブートプログラム、基本的な入出力システム、デバイスドライバーが含まれます。 IT ソフトウェアは、IT ハードウェア上で稼働するあらゆる形態のプログラムで構成されます。

ハードウェア

ハードウェアはソフトウェアを実行する物理デバイスで構成されます。 ハードウェアを抽象化し、仮想化とクラウドコンピューティングを取り入れてアプリケーション要件を満たすこともできます。 ハードウェアには入出力デバイス、処理デバイス、ストレージが含まれます。 ハードウェアサーバーはコンピューターネットワークとインターネットを介して相互通信します。

オンプレミスとクラウドの違い

この 10 年ほどで、ビジネス IT はクラウドコンピューティングという革命を経験しました。 クラウドとオンプレミスの IT の最も根本的な違いは、存在する場所です。 オンプレミス IT はその名のとおり完全にオンサイトにあり、組織のハードウェア上でローカル管理されます。 クラウドソフトウェアはベンダーのサーバー上でホストされ、セキュリティ保護されたインターネット接続によっていつでもどこからでもリモートアクセスできます。

オンプレミスとクラウドの違い

小規模組織で IT ニーズもそれほど複雑ではない場合、社内ソリューションを維持するほうが簡単なアプローチかもしれません。 またオンプレミス IT は社外ベンダーが介在しないため、組織はすべての側面を完全に制御できます。 組織はセキュリティやアップタイムに関する最終決定権と責任を持ち、総所有コスト (TCO) を低く抑えられます。

ところが、ほとんどの場合こうした長所は特定の短所によって相殺されてしまいます。 オンプレミスソリューションの初期投資は非常に高額になる可能性があり、継続的なメンテナンスと修復も費用がかかります。 さらに、オンプレミス IT は実装時間も長くなります。 つまり、オンプレミス IT とは組織が IT のすべての側面を自社で担い、関連コストもすべて負うということです。 これは IT 部門の人員増加、インストール、メンテナンス、修復にかかるコスト増につながり、ビジネスの成長に伴って効果的な拡張を行うことも困難になります。

クラウドコンピューティングの長所と短所とは?

クラウドベースの IT はほぼすべての業種と市場でますます広く普及しています。 これは、クラウドコンピューティングがオンプレミスに比べて明らかなメリットが多いためです。

組織がクラウド IT を導入すると、使用したクラウドリソースの分だけ費用を支払う従量制モデルを使用でき、設定した予算を維持することが容易になります。 また、組織内の IT 専門家が貴重な時間をメンテナンス、修復、セキュリティ、IT 管理に費やさずにすみ、他のより重要なタスクや検討事項に取り組むことができます。 クラウド IT ソリューションは拡張性も非常に優れています。ビジネスの成長に合わせて新しい IT ハードウェアを購入、インストール、設定する必要も、マイナス成長の場合にハードウェアを非アクティブ化して撤去する必要もありません。組織はクラウドベンダーと連携してビジネスニーズに合わせて利用可能なリソースを拡張できます。

クラウドコンピューティングの短所はほとんどありませんが、 強いて挙げれば質の低いクラウドセキュリティや、信頼性の低いクラウドアクセシビリティのリスクなどがあります。 組織がクラウドプロバイダーを採用することを選んだ場合、データのセキュリティや、サービスが最低限のアップタイム要件を満たすようにすることは、プロバイダーの責任となります。 つまり、クラウド業界の競争の激化により、クラウドベンダーは自社の存続がクライアントの期待に応え、それ相応の責任を負う能力次第であることを承知しています。

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ServiceNow による IT の管理

組織は信頼できる管理ソリューションをかつてないほど必要としています。 ServiceNow が提供するソリューションはその期待に応えます。

ServiceNow は長年 IT 管理と関連分野で世界をリードしています。 ServiceNow の IT Service Management は、この専門能力をお客様が容易に利用できるよう提供し、現代の組織が生産性を向上させ、将来に備える IT を確保し、従業員エクスペリエンスを改善できるよう支援します。

IT Service Management は受賞歴のある Now Platform 上に構築されており、単一のクラウドベースのシステムを通じて容易にアクセスできる強力なツールとリソースを提供します。 ビルトインベストプラクティスと AI 支援による推奨事項を使用します。 タスクを自動的に割り当て、進捗を追跡します。 仮想エージェントを採用し、一般的な IT 要求に対する解決手順を自動化します。 IT プロセスとサービスのあらゆる側面について包括的なリアルタイムの可視性を実感してください。 自動化を通じて強化された詳細なワークフローを作成して、プロセスと従業員が適切に使用できるようにします。 しかも従業員とユーザーは、強力な Now Platform モバイルアプリを使用して、外出先でもすべての操作を利用できます。

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